花鳥風月記

流れる水に文字を書く

1000の言葉よりも 報道写真家ジブ・コーレン

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東京都写真美術館ホールにて。

森山大道世界報道写真展・映画と、写真三昧の1日だった。

イスラエルの報道写真家ジブ・コーレンのドキュメンタリー。
ドキュメンタリーでありながら、映画のようにカッコよく、
ジブ・コーレン自体も、役者然、としたところがある。

イスラエルで日々起こる内戦・自爆テロなど、
危険と隣り合わせになりながら、写真を撮り続けている。
報道の使命感・名誉欲がないまぜになっているなかで、
常に「命」を見つめている。
300人の死と5人の死。その意味や重さを考えながら、
そして、被害者や負傷した人間がどうやって立ち直るべきか、
模索もしている。

日々の撮影に追われて、きっと正解を見出そうとは
考えていないかもしれない。しかし、そのグレーゾーンの中を
賢明にかつ懸命に生き抜いていることに、羨望を感じた。

しかし、写真を撮っている姿のオンボード・カメラは初めてだなあ。
いろいろな感想はあるものの、とにかく新しくて、カッコ良い、
というのが、最も強く感じた。