花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

愚短想(160) 約束

曇り空からやがて雨になる。 夏の疲れがどっと出てきそうな8月30日。 浅草ではサンバカーニバル(29日) 高円寺では阿波踊り テレビでは24時間テレビといった 夏を締めくくるイベントが目白押しだった。 上がったらいいのか、下がったらいいのか。 20…

愚短想 番外編 ぴょんぴょん舎@銀座

先日、テレビを観ていたら、麺類のランキングで ラーメンやそばをおさえて、ここの冷麺が1位になっていた。 その実力やいかに、と思い、入ってみる。 銀座には2店舗あり、ビルの11階の方へ行く。 やはり人気店らしく、8組くらい待っていた。 しかし、客…

NHKなつかしのメロディ

以前も、同じようなものを観て、いろいろ感じたことがあったが、 ある種の「同窓会」のような感じがして、またもや観てしまった。 今回はいしだあゆみが13年ぶりに「ブルーライトヨコハマ」を歌う。 すっかり痩せてしまい、やや不安な感じもあったが、本人…

愚短想 番外編 ナポリタン、ナポリタン…

以前から気になっていた東京駅に隣接するビル地下にある カフェハイマートのナポリタンを食べる。 ナポリタンの上に鎮座する、あのミートボールは… というのをワクワクしながら待つ。結果は… なんか冷食ぽかった。まん丸ではないし…。 トマトソースがしみ込…

愚短想 番外編 麺屋武蔵 鷹虎@高田馬場・再

日曜日の仕事帰り。 高田馬場のひとりめしは、やはりラーメンで、 ということで、久々に鷹虎に行く。 ふと券売機を見ると、ここもアサヒのスーパードライに変更されていた。 なんだ、会社自体が変えたのか…。 角煮つけ麺の大(400g)に味玉トッピングで ぴっ…

山崎ナオコーラ 『ここに消えない会話がある』

表題の小説と短編「ああ、懐かしの肌色クレヨン」が入っている。 職場小説とは聞き慣れない言葉だったが、確かにごく小さい 机が六つ並んだ「島」を舞台とした物語。 表紙の次に、厚めの紙が折り込まれていて、それを広げると、 登場人物の位置を確認しなが…

愚短想 番外編 玄流宗家 道玄@高田馬場

ここ最近、高田馬場から会社に向う道すがら、 若いお兄ちゃんがラーメン屋の宣伝をしていた。 ただ、どこにあるのか分からなかったが、良く聞くと 「ピアノの看板があります」と。 え?と思い良く見ると確かに「ピアノ」の書かれた看板がある。 昔からあるピ…

荒木経惟 POLART 6000

表参道のRAT HOLE GALLERRYにて。 ポラロイドカメラで撮影した、約6,000点の展示。 デジカメの影響か、ポラロイドカメラは、昨年夏に生産中止になったとのこと。 古いメディアゆえに排除されそうな、さまざまな「昭和」の匂い(臭い?)が、 写しこまれている…

橇に残された約束~Fairytale of NY とMartha【酒井俊勝手にライナーノーツ】

今回はちょっと遠回りな感じかもしれない。 今では、メールと言えば、Eメールで、PCよりも携帯メールがほとんど。 伝える内容は、より「個」を極め、内容もなんか薄い。 なによりも、その正体は「電子」なのだから、「0」と「1」の配列でしかない。 そ…

愚短想 番外編 麺屋武蔵 武仁@秋葉原

先日テレビを観ていたら、浅草の麺屋武蔵 江戸きんが閉店し、 秋葉原に新たに出す、との特集が組まれていた。 店長と思しき人がインタビューに答えていた。 初日は、完売という幸先の良い感じでレポートは終わった。 この手のものはいくつか注意が必要だ。 …

愚短想(159) 変わりゆく風景 銀座・秋葉原

青森の新聞を銀座で買って、ちょっと休憩、と思い 銀座コロラドにいったら、閉店していた。 賃貸ビルの契約がらみか、軒並みお店が消えていた。 コロラドは、穴倉のような店の雰囲気が良かったのに… 「閉店の挨拶」のコーヒーの絵が印象的だった。 ああ、好…

愚短想 番外編 喫茶つかさ@高田馬場

夏の昼前、早めに高田馬場に着き、靴のリペアなど用事を済ます。 それでも時間があったので、どこかでお茶でも、と思った。 いつも行くエリアからやや逆方向でもあったが、 15年近くいて、一度も行ってなかった喫茶店を思い出したので、入ってみる。 早稲…

愚短想(158) 宿題

宿題を忘れた。 宿題がなくなればいい、と思ったとき。 何か天変地異があって、という意識の逃避行から、 現実のツン、とした匂いが鼻につく。結局はやってた。 けど、もう取り返しがきかない宿題もあった。 そんな時は、自由になったという解放感よりも、 …

愚短想(157) ひらがなの圧倒力

もうすぐ5歳になる姪っ子が夏休み中に何度か来る。 そこでいつも遊び道具が散乱するのだが、 一目見て「!」と感じたものがあった。 ペーパーフィギュアの裏面にあったもので、 「くびのほきょう」と書かれていた。 まず気になったのは、子どもにその意味が…

山田詠美 『学問』

初めて山田詠美の本を読んだ。 今回のタイトルだが、「個人授業」や「大人の教科書」「青い時代」と書いたら、 内容バレバレ、といったものを「学問」という言葉で垣根を高くしていった。 実際それは功を奏したようで、安易な青春小説でない雰囲気を醸し出し…

愚短想(156) 濁点の愉悦

ものの名前で、濁点が2つ以上あると、なんとなく珍しく感じる。 「おおわだ ばく」「まえだ びばり」「だんだ だん」 「げるまんみんぞくだいいどう」「しょきびどうけいぞくじかん」 野菜でも「ごぼう」があるが、「アボガド」は4文字中3文字が濁点つき…

日本国憲法百景・再び (6)

基いて… 8月14日の金曜日は、着ていく服を決めていた。 11年前に買った、白(ベージュ)系のスーツにした。 当時も一度くらいしか着なかった。 どうしても無難に黒・紺・灰色のものに落ち着く。 それが慣れてしまっている。 11年という時間とデザインの…

天空の城ラピュタ

幼稚園が夏休みということもあって、 4歳(もうすぐ5歳)の姪っ子(正確には母親)が持ってきていた。 宮崎駿の作品(ジブリ系)は、「風の谷のナウシカ」以外、 あまり観たことがない。 特にここ最近のものは「ごっつう稼ぎまっせ~!」という印象がして、 気が…

外山滋比古 『新エディターシップ』

今から30年以上前に刊行された著作に 新編2編を付け替えて再度刊行された。 よって、中には古い内容のものもあったが、 総じて、新鮮味のある切り口を感じた。 エディターシップという言葉を「編集」という一般的な概念でとらわれず、 ひろく人間社会に敷…

愚短想 番外編 らうめん朝日堂@西葛西

普段行かない西葛西北口エリアにて。 店内は、バーのようなレイアウト。 カウンター・椅子・テーブルがそれっぽい。 前の店の居抜きで使ったのか、オリジナルデザインなのか…。 まあ、店員さんの雰囲気では、そんなお洒落なセンスは感じなかった。 昼を抜い…

愚短想 番外編 移転後のじげん@高田馬場

移転後のじげんに初めて入る。 表通りに移ったが、外からみた客足はどうか気になっていた。 そのうち、外から見づらくなってしまったので、入ってみる。 移転後はカウンターのみになったので、やや小さくなったか…。 背中から縦長の扇風機が心地よかった。 …

Bette Midler 「The Rose」

この曲との出会いは、 姉がかつて英語の専門学校に行っていた時に良く歌っていた。 「家で何か動物を飼っているか」との問いに 「コックローチ」と言い放つ姉ではあったが、 この曲をしつこく何度も練習していた。 だから、ちょっとの間は、とても耳うるさい…

愚短想(155) 脱出!

健康診断(人間ドック)の結果がかえってきた。 まあ、ひっかかるところは相変わらず。 しかし、医学用語というか、その表記を読むだけで 病気になりそうな(なったような)感じがする。 健康診断にも「頑張りましたね!」みたいな お褒めの言葉はないものなのか…

高嶺 格 『在日の恋人』

7月にあった東京国際ブックフェアで購入。河出書房新社。 まず、驚いたのは、タイトルが2003年に行われた 京都ビエンナーレでの作品の名前であり、 その作品とは、京都の山奥?にある、マンガン坑の中、ということであった。 筆者が、洞穴で作品を、と考え…

愚短想 番外編 坦々麺@西葛西龍高飯店

高田馬場「みつぼ」にてホッピーを痛飲、 少し揺れた脳を修正すべく、西葛西の龍高飯店へ。 禁を破って、22時すぎに入る。 坦々麺の生命線、コクが、ここにはある。 若干、麺がほぐされてなかったりしたが、 まあ、これはご愛嬌だろう。 辛すぎることはな…

川上未映子 「ヘヴン」

群像8月号に掲載されていた。 斜視でイジメを受けている主人公と、 不潔な身なりで同じくいじめられているコジマの こころの交流を描いている。 川上未映子の特徴でもある、畳み掛けるフレーズの数々は、 今回は、短い手紙になって描かれている。 主人公が、…

愚短想 番外編 キャスティール・ブリューン @神保町ミロンガ

夏の読書期間の本を物色しに神保町へ行く。 予想外の出費もあった。 そして今回は、余裕を持って、ミロンガ入る。 前回同様、というか案の定、ギロチンビールはない。 そこで、普段飲まないものを頼むこととした。 ゆっくり味わいながら、という文句と 11パ…

村上たかし 『星守る犬』

先日、「アクション」に載っていたマンガを読んだ。 それは、この本の続編だったようだ。 新聞にも、結構な広告が出ていたり、 神田の三省堂にも平積みバンバカ、という感じだったので、 買ってみた。 さあ泣け、といった帯が若干のとっつきにくさを醸し出し…

愚短想 番外編 イレール・アントルポのフレジェ@葛西

仕事がお休みの日、爆睡し、気付いたら夕方…。 散歩がてらにクリーニング屋に洗濯物を取りにいった帰りに、 久々にイレール・アントルポに寄る。 ショーケースには、「キンギョ」というお菓子も目も引いたが、 今回は、オーソドックスなフレジェを買って帰る…

田中ひろみ 『仏像、大好き!』

先日東京ビックサイトで行われた「東京国際ブックフェア」にて購入。 仏像の本や雑誌は、わりと最近見かけていて、 いくつかは購入した思い出があったが、なかなか読まずじまいでいることもあった。 いままで静かなブームといわれた「仏像」だが、本当かどう…