花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(157) ひらがなの圧倒力

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もうすぐ5歳になる姪っ子が夏休み中に何度か来る。
そこでいつも遊び道具が散乱するのだが、
一目見て「!」と感じたものがあった。

ペーパーフィギュアの裏面にあったもので、
「くびのほきょう」と書かれていた。
まず気になったのは、子どもにその意味が分かるかどうか。
それから、それを作るのは親か子か。
親ならひらがなでなくても…とも思える。

確かに、子どもは残酷な一面?もあり、
モノを大切に扱うのは、これから学んでいく。
紙製であれば、尚更のこと、首が飛んでいく可能性は高い。

確か、漢字をひらがなにすることを「ひらく」と
選挙用語にもあったと思う。
難しい名前も、ひらがなにして、浸透度をはかる、
もしくは投票用紙で誤字を避けるため、ともいわれる。

しかし「くびのほきょう」と書かれたその言葉には、
どこかコミカルで、重い表現だなあ、と思った。
「おおせいふっこのだいごうれい」
「ぽつだむせんげんのじゅたく」
「ひゃくねんにいっかいのだいふきょう」
たしかにそうだなあ、と感じる。

何か「分かりやすく」ということが、
いつの間にかズシン、とくる。そんな「言葉の魔力」を感じた。