花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ICHI

銀座の丸の内サロンパスルーブルにて。 水曜日は、女性のみ1,000円で見られるのと、美顔化粧品がもらえる。 座頭市のリメイク版で、綾瀬はるかが演じている。 台詞や唄など、声についてはある程度の想像や覚悟があったから、 「こんなもんかな」と思ったが、…

俵屋宗達 「風神雷神図屏風」

上野の国立博物館・平成館を再訪。 この夏からソデにされ続けた、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を見に行く。 銀座で映画⇒上野で閉館30分前に入館⇒再び銀座で映画、という 変則的なスケジュールではあったが、30分1,500円を全てここにつぎ込んだ。 会場に…

愚短想 番外編 さんぺい@高田馬場

かつては昼・夜ともお世話になった店。 昼食時には、定食を。 数多くの小鉢から惣菜をよそう。 定食が届くまで、爪楊枝でそれをつまみ食い、 つかの間の飢えを凌いだ。 定食は、食べ応えあり。おかわりは必至。 五色納豆が人気らしいが、臭いが気になり、食…

春夏秋冬

確か高校時代に知って書き置いた張り紙がある。 20代から50代までの呼び方で、 青春・朱夏・白秋・玄冬と書く。 粗末な藁半紙に書いたため、ほぼ茶色になっている。 そう、青春は20代までだったことになる。 森田公一とトップギャランの「青春時代が~…

伊坂幸太郎 『モダンタイムス』

『魔王』の続編で50年後の設定。 あるシステムのメンテナンスから、突然出てきた疑問により、 「検索」をかける。そしてその検索が呪いのように、各自に災難がふりかかる。 やがて、大きな力=権力との結びつきや、その権力=国家のシステムの大きさに 慄(…

愚短想 番外編 文右衛門そば@高田馬場

職場とは駅を挟んだ向かい側にある。 美濃屋というチェーン展開らしいが、 古くからある佇まいの感もあり、落ち着く。 午後3時過ぎなので、ゆっくり寛ぎながら注文を待つ。 カツ丼セットで温かい蕎麦を注文。 カツ丼のカツはイマイチだったが、蕎麦は美味か…

日本国憲法百景 (73)

「責任」者は? クルー キャプテン チーフ スウィングマネージャー 何か肩書きばかりがカッコよく思える名称だが、 細長く、狭い通路を挟みながら、 シャリと具をのせる作業(調理?)に従事する人たちを指す。 全国に展開する牛丼チェーンの「すき家」の「…

愚短想 番外編 つしま@浅草

青森の中華そば、ということで煮干をふんだんに使っているらしい。 中華そばの中麺を注文。750円。 店内に充満する醤油の匂いは、チャーシューを作っている匂いか。 出てきたそばは、麺の太さは中くらい、ストレート麺だった。 メンマは細く刻まれ、ネギ…

五十嵐 仁 『労働再規制-反転の構図を読み解く』

五十嵐教授については、学生時代、教授を囲んだ自主勉強会に参加したことがある。 大原社会問題研究所という、日本のみならず、世界でも最高水準とされる 労働研究を専門とする研究所の当時は研究員、現在は所長を務めている。 所属する法政大学では教鞭をと…

日本国憲法百景 (72)

寛容であること・赦されること もう、20年も前になるから、記憶は定かではないが、 昭和天皇から、現在の天皇になったときに、 特赦・恩赦を拒んだ人がいたそうだ。 実際に拒めたかどうかわからないが、 この「赦されること」に対し、思うことがある。 個…

愚短想 番外編 金本選手の缶コーヒー

帰り道のコンビニで発見。 たいてい、こういうキワモノ飲料は、 サンガリアの十八番(おはこ)のはずだが、 良く見たらJTだった。 どんな因果でこのコーヒーが出来たか定かではないが、 味はいたって昔・標準。薄い。 金本選手メモリアル、ということかもしれ…

愚短想(110) 「しゅーかつ」考

「しゅーかつ」という言葉を聞いたとき、食べ物か何かを想像したが、 就職活動の略語だった。 大学生の就職活動は、3年生の今頃から始まるそうだ。 大学の授業は年間23~25週。つまり半分が休みになる。 そんな時に「あなたは大学で何を学ばれましたか…

大琳派展

上野の東京国立博物館・平成館にて。 以前の、「日本の巨匠の対決展」の際、 俵屋宗達と尾形光琳の「風神雷神図屏風」が見れずがっかりだったが、 今回は、琳派の代表作なのだから、と期待していったら、 俵屋宗達のがなかった。がっかり…。 28日からの公…

荻原浩 『噂』

職場の後輩のオススメで読んだ。 流行の発信源として渋谷の女子高生に発した「噂」が いつの間にか「都市伝説」のようなものとなり、 それを模倣するような連続殺人事件が発生する。 事件の解決のため、長く重い困難を乗り越え、 事件は急転直下の解決に至る…

内田満 『政治の品位』

東京駅地下街の八重洲古書館にて購入。 最近の古本は新しいものや状態の良いものも結構ある。 京都では、この本を持って喫茶店で過ごす。 刊行は2007年3月。その2ヶ月前に亡くなられたので、遺作でもある。 今や無関心の対象になりつつある国政選挙について…

愚短想(109) みるみる縮む

2月より減量計画を考えて、全く無理をしていない。 このところ、敢えて触れていなかったが、中間?報告。 体重は15キロ弱減る。 不摂生が摂生をした反動もあるが、 正直、無理もせず、なぜこんなに落ちたのかわからない。 やっていることといえば、 朝食…

日本国憲法百景 (71)

栴檀は双葉より芳し? テレビを見ていて、いつもながら思うことは、 旅や料理番組等で、匂いや味を感じることができない。 ごく当然なことであるものの、考えてみれば、 匂いや味のないものを良く好んで観るなあ、と我ながら感心する。 これは雑誌やネット・…

パリ・ドアノー ロベール・ドアノー展

日本橋三越にて。 恵比寿の東京都写真美術館の壁面にもある有名な写真 「パリ市庁舎前のキス」の写真家の展示会があった。 実娘も来日し、講演するらしかったが、それは聴けず。 ちょっと人だかりがあったので、もしかしたら当人がいたのかもしれない。 実際…

フライング・ラビッツ

四条河原町のMOVIX京都にて。 たまたま時間があったので、映画を観ようと思った。 本当は、「おくりびと」にしたかったが、時間が合わなかった。 3日間限定で、19:30から、この映画が上映、との事だったので、 人気のある映画なのだろう、と思い会場に…

愚短想 番外編 京都雑感

京都編はそろそろ終わりにしたいと思い、 その時々で感じたことを箇条書きにしてみたい。 東京駅で 駅弁で「チキン弁当」買おうとしたらなかった。 なくなったのかもしれない、と諦め、天むすにする。 でも、天むすは名古屋名物だったような…。 大原で 三千…

愚短想 番外編 六曜社地下店・再訪

最終日に再び行く。 今度はアイスコーヒーを飲む。 出てきたのは、限りなく麦茶に近い色のコーヒー。 しかし、味はホット同様、コクがあり、濃い。 なんかドトールのアイスコーヒーに慣れていたので、 この色は新鮮だった。 おかわりは、深煎りのインドコー…

愚短想 番外編 マリーD@柳小路通り

京都にいながら、なにかガッツリ食べたいと思い、 新京極を徘徊。少し外れた小道で、この店に遭遇。 観光客の目には触れにくそうだが、 古くからある、少しおしゃれな店、といった印象。 “京都でカレーもオツなもの”と思い、入る。 正午前だったので、客は自…

愚短想 番外編 はせがわ@河原町三条だったか…

京のおばんざいを求めて、昔の記憶を辿りながら見つける。 以前は場所が違った気がした(道の反対側?) 昼は950円で10品、夜は1500円で15品の中から、 バイキング形式で選べる。ごはん・みそしるは別。 ひとつひとつが美味しく、少量と思ったが、…

愚短想 番外編 いづう@祇園

鯖寿司が大好物であれば、この店は絶対にオススメ。 以前、行って「感動的な味わい」を経験。もう一度、と。 地図はいつも分からないが、祇園を少し歩くと必ず見つかる。 蕎麦屋と見紛(まが)うような質素な雰囲気だが、 その中にも敷居の高さを感じる。 夕方…

愚短想 番外編 六曜社地下店@河原町三条

今回の京都旅行の主目的は、この店に行くことだった。 初日の水曜日は定休日のため、2日目に大原三千院に行った戻りで立ち寄る。 地下店は、少し狭めなカウンターが下り階段に沿うように10席弱、 そのまま進むと小さめのテーブル席が3つくらいと、 奥に…

愚短想 番外編 手打ちそば よしき@京都

9月下旬の京都の気候は、どことなく肌寒い。 歩いているとそうでもないが、すこし立ち止まると冷えてくる。 あったかいものか、「おばんざい」でも食べようかと思い、 四条河原町から、三条烏丸に歩いていったら、お店があった。 やはり閉店間際だった。 「…

愚短想 番外編 よーじやカフェ@銀閣寺店

銀閣寺は改修工事中。がっかりだった後に「哲学の道」を歩く。 ほどなくして、この店に遭遇。 あぶらとり紙で有名なよーじやのカフェとは?と思い、 また、例のあのマークが浮かんだ飲み物に興味を持つ。 旧家を改築したような造りで、庭園もなかなか。 庭園…

愚短想 番外編 蛸益@京都新京極通り

すきっ腹に何か入れたかったので、立ち寄る。 丁度、閉店間際だったらしい。 たこミート200円、というのもとても魅力的だったが、 ベタに普通のたこ焼き、甘めのソースで注文。 関東ではあまり見かけない、愛媛特産の削りかまぼこ(かつおぶしのようなもの)が…

どうして君とサヨナラしたんだろ

秋の気配を感じる。 陽射しの暑さはなくなり、風の凛とした爽やかさが肌に心地よい感触を与える。 やがて、突き刺すような冷気がやってくるだろう。 でもその前に、川べりに行ってみたい。 この季節なら、少し寒いくらいの風を全身に受け、 空気の粒が、頭髪…

おくりびと

銀座の丸の内プカデリーにて。 オーケストラのチェロ奏者が一転、納棺師になってゆく運命を コミカルにかつ感動的に描いた映画。 チェロにしても、納棺師にしても、決して主役ではない「脇役」でありながら、 鮮やかな仕事には、見守るものに安心と感動を与…