花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

デニス・デ・ヤング 「Desert Moon」

先日、映画を観る前に、「小諸そば」にて腹ごしらえ。 小銭に恵まれず、脂が重い天丼を食べながら、 急に、この曲が流れてきた。有線だと思うが、 そば屋にしては、ちょっと…。さすが神保町。 いわゆるインストもので、唄メロがサックスで、 ベースラインも…

「懺悔」

岩波ホールにて。 リニューアルして初めて行く。 座席がやや少なくなったか。座席は白から赤へ。若干低くなった。 平日の昼間だが、客の入りは多かった。 岩波ホールは、1987年に上映された「ローザ・ルクセンブルク」から なるべく観に行くようにしている。…

筆致俳句 (6)

エコバック 二つ以上は ムダ資源 レジ袋が何ゆえあんなに目の仇(かたき)にされるのか 今ひとつ分からない。 最近のものは、燃やしても有害ガスが発しないし、 ゴミをまとめられるよう、充分役に立っている。 エコバックは、たしかに過剰包装と呼ばれた時代に…

萬Z(量産型) 「日本ブレイク工業社歌」

昔、「タモリ倶楽部」で取り上げられ、人気になった社歌。 当時は、秋葉原のPCショップで、ずーっと流れていた。 アニメソングのような曲調と歌声。 歌詞のリアルさ。(ユンボが出てくるのは初めてだった) 何より、歌い手が、正義のヒーローになりきっている…

愚短想(128) 極私的筆記具考

普段、お世話になっている筆記具について、 いろいろと書いてみたい。 いつも胸ポケットには、万年筆が一本。 職場では、ボールペン3色・蛍光マーカー・シャープペン たまにペンタイプの消しゴムも胸ポケットに入れている。 全部揃えると、ポケットは一杯に…

日本国憲法百景 (86)

カバンの中 折り畳み傘や本・雑誌は大体の人が入れているだろう。 化粧品・少々の薬品・ソーイングセットも入れる人はいれるだろう。 最近は、携帯サイズのお菓子や飲み物も入れている人も多いようだ。 はさみ・定規・三角定規・分度器・マジック・計算機…。…

筆致俳句 (5)

スイカ買え プチいやがらせ 硬貨攻め JR高田馬場駅で、きっぷを買いに、券売機で1,000円入れたら、 870円のおつりが100円と10円だけで15枚出てきた。 「プチいやがらせ」に遭った気がした。 スイカは西瓜、硬貨は効果(柔道でいうところの)。 まけるもんか。

西原理恵子 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

ファンでありながらサイバラ本は、 あまり取り上げたことがなかった。 今回は、これまでの半生をまとめたような、 そして恐らくは子どもたちへのメッセージとして この本を出したのだと思う。 書き下ろしというより、きっと本を出すために話を重ねたのを 誰…

そして、私たちは愛に帰る

シネスイッチ銀座にて。 ドイツとトルコを交差する、3組の親子の関係を 複雑に絡み合う「愛」と「死」をテーマにした作品。 最初の印象は、一昨年みた「BABEL」を思い出した。 各シーンで、物語が複雑に絡み合う。 そして交差するシーンがふんだんに入り、…

大阪ハムレット

シネスイッチ銀座にて。 大阪の(おそらくは)ごくありふれた家庭の、 やや非日常的なことが続きながらも、 家族や人のつながり、愛について物語は進んで行く。 原作は森下裕美(『少年アシベ』)のマンガらしい。 原作を読むと、かえってそことのギャップが気…

日本国憲法百景 (85)

値切りの法則 その3 買い物は「常在戦場」の人生勉強。 人は生涯年収のなかで、いかに商品に巡り合えるものなのか。 多くの消費と「浪費」を費やすなかで、 より賢い・ずる賢い消費者であろうとする、第3弾。 大阪の人間は、モノを買う時、つねに「値切る…

筆致俳句 (4)

轟きて 年あけの空 ふるいたつ 沖縄県で道路工事中に不発弾が爆発して死者がでた、 という年明けのニュースを聞いた。 勿論、もう64年前の沖縄戦での「負の遺産」である。 まだ各所に埋まっていて、除去できるまでに80年はかかるとのこと。 64年という…

愚短想(127) 2009年の穴八幡

今年もまた、早稲田の穴八幡へ行く。 曇りがちな天気ではあったが、雨はなかった。 出店もまだ軒を連ねていた。 石巻の友人に一陽来復・交通安全を送るつもりで、 それを入れる袋(お財布)を貰う。 自分用には懐中お守り。 もう20年以上行っている。 そばに…

伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』

年末年始の忙しさで、なかなか読み切れなかった。 最初の「動物園のエンジン」は時間がかかりすぎた。 内容的には、あまり仕掛けのない、あっさりとした展開。 長編ものに慣れていると、やや物足りなさを感じる。 次の「サクリファイス」は人気キャラの黒澤…

愚短想 番外編 瑞泉

最近は、コンビニでも様々なお酒が売っている。 芋焼酎にまぎれて、泡盛も売っていた。 瑞泉でイメージするのは、沖縄そばを食べるときの あの辛味。 正式名称はしらないが、小さな唐辛子をつけた泡盛は、 分量を間違えるととんでもないことになる。 ほんの…

愚短想(126) 葛西臨海公園からの通勤

しばらく仕事の応援で、京葉線沿線で仕事をすることになった。 葛西臨海公園駅を利用するのは、仕事を始めた1993年、最初が川崎だった 3年間以来のこと。 周りはあまり変化がない。気づいたといえば、遅番勤務で10時半ごろ家を出た時、 西葛西とは逆方向のた…

愚短想 番外編 イレール・アントルポ@南葛西

恵比寿にあるフレンチレストラン「イレール」の系列パティスリーとのこと。 恵比寿アトレ、有楽町イトシアや日本橋三越、二子玉川(ここは閉店)に出店している。 わりと「人だかりができる」場所にターゲットを絞りながら、 なにゆえこの場所にできたのか、今…

日本国憲法百景 (84)

値切りの法則 その2 買い物はやっぱり人生勉強。 人は生涯年収のなかで、いかに商品に巡り合えるものなのか。 多くの消費と「浪費」を費やすなかで、 より賢い・ずる賢い消費者であろうとする、第2弾。 価格決定は、売り手と買い手のコミュニケーションで…

筆致俳句 (3)

むちのいろ いろはいたずら かどでのひ 成人式が、何年か前から年ごとに変わるようになった。 朝、出勤途中にふと気づくと、毎年のようないでたち ―しかし、けっして同じ人ではない―で街中を闊歩していた。 むちとは、女性が首に巻くファーのえりまきの白(無…

筆致俳句 (2)

ひとやもの 打ち捨てられて 荒川へ 泥まみれの缶 萎びたエロ本 短歌になりました。 冬の景色には、寒々しいが、抜けるように高く、くっきりとした空の青と 目を下に下ろすと、ホームレスのブルーシートの青が交差する。 清々しさの反面、その無常にも思える…

チェ28歳の革命

チェ・ゲバラの半生を綴った映画の2部作の1作目。 舞浜のイクスピアリで観る。 初日にもかかわらず、結構良い席で観れた。 やはり、ここは穴場だ。 家族で観に行く。家族映画でゲバラ、というのもある意味スゴイ。 前回の家族映画は、ヘンリー・フォンダの…

日本国憲法百景 (83)

ゼロサムと幸福度 最近、経済観念が変わってきたなあ、と思うことが一つある。 それは半額商品を見る眼。 かつては、お弁当、特にお寿司が半額だと、 おカネが半分で済む、という嬉しさよりも、 同じ金額で2つ食べられる方が嬉しかった。(特にお寿司) 握り…

ポール・マッカートニー 「パイプス・オブ・ピース」

ビートルズ解散後の、ポール・マッカートニーのソロ活動については、 詳しくは知らない。 洋楽に関心を持ち始めた頃と微妙にずれているが、 このアルバムは高校2年生くらいの時、1985年あたりだろうか。 当時、「ステレオ」と呼べるようなものがなく、 友達…

日本国憲法百景 (82)

値切りの法則 その1 買い物は常に人生勉強。 人は生涯年収のなかで、いかに商品に巡り合えるものなのか。 多くの消費と「浪費」を費やすなかで、 より賢い・ずる賢い消費者であろうとする。 ここでは「人生勉強」のごく一部を書き綴ってみたい。 価格交渉は…

愚短想 番外編 西新井ラーメンのカレーラーメン

先日の朝日新聞に、西新井ラーメンの記事があった。 誰かのコラムだったが、そこではカレーラーメンが載っていた。 今まで普通のラーメンしか食べたことがなかったので、 初詣を機に、チャレンジしてみようと思った。 夕方なので、客は少なかった。 券売機を…

筆致俳句 (1)

寒き朝 掻き出されるは ふようのは 芙蓉(ふよう)は7月から10月に日々花を咲かす。 ほとんどが1日でしぼむが、代わる代わる咲く。 冬には、すべて枯れ、春には新たに生える。 「芙蓉」は「不要・不用」にかけ、 「は」は「葉」と「派(派遣)」をかけている…

愚短想 番外編 西葛西のC

年末の忙しい時、夕食を食いっぱぐれて、駅前で食べる。 いつもなら「末っ子」、たまに「勝龍軒」といったところだが、 「C(頭文字だけでごめんなさい)」(よく知らないが有名らしい)の フランチャイズ店ができていたので入ってみる。 やはり注意すべきだっ…

ジュリアン・レノン 「ヴァロッテ」

いわずと知れたジョン・レノンの息子のアルバム。 いや、もうずいぶんと前なので知らない人も結構いるのだろうか…。 ふと思い出すきっかけは、正月に姉家族がうちに来て、 いろいろ昔話をした時のことだった。 当時、有楽町のデパートの地下で、ケーキ屋に勤…

日本国憲法百景 (81)

「なんで」の勇気 小さい頃、「なんで」を何回か続けると、大人にたしなめられた。 たしかに、「なんで」を3回以上言うと、大抵は、回答に窮する。 当たり前のことを「なんで」ということが、おこがましい、というか 幼い、という刷り込みがどうやら根付い…

筆致俳句 はじめに

年が改まり、新シリーズ「筆致俳句(ひっちはいく)」を始める。 勿論、ヒッチハイクをもじっている。 時代や事件にのっかって、やや川柳のような、それでいて、 なんとか俳句の世界に近づこうという試み。 勿論、五・七・五が基本だが、どうなるのか? 種田山…