花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (1)

寒き朝 掻き出されるは ふようのは


芙蓉(ふよう)は7月から10月に日々花を咲かす。
ほとんどが1日でしぼむが、代わる代わる咲く。
冬には、すべて枯れ、春には新たに生える。
「芙蓉」は「不要・不用」にかけ、
「は」は「葉」と「派(派遣)」をかけている。

年末年始、「派遣村」が話題になった。
企業の派遣更新中止による住まいを追われた人たちが、
暖と安心を求めている姿が、正月の風景に加わった。
いろんな思惑も垣間見え、見方はいろいろあるかもしれない。
しかし、ほんとうに大事なものが何なのか、
はっきりと自分には分からない。