花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ALCTRAZZのDVD

タワーレコード新宿店で、ふと耳慣れた音楽が流れていた。 ALCATRAZZの「Live Sentence」のDVDだった。 高校生のころ、良く良く聴いていたので、買ってしまった。 どうもブラジル製らしく、ポルトガル語らしき文字があった。 実に25年前。 当時の頃を思…

日本国憲法百景 (102)

微笑がえし 30年も前にリリースされたこの曲は、 幼心ながら、別れの歌であることを感じていた。 「普通の女の子に戻ります」といいながら、 けっしてその「普通」が何なのかが分からないまま、 今でも同じ世界で生きている。 それが決して悪いことではなく…

愚短想 番外編 【山手線】秋葉原界隈

御徒町を過ぎて、高架下のハナマサの看板を見ると、 ああ、秋葉原だなあ、と思った。 ほどなく再開発された無機質なビル群が目に入る。 新しいビルには、デジタルの数字表示が延々と刻まれている。 ………………………………………………………………………………………………………… ディジタル時計…

日本国憲法百景 (101)

地図に残ること 街の風景を思い出してみる。 有楽町。マリオンの前にあった日劇。 小学生のころ、「最後の日劇カーニバル」というTVCMを覚えている。 映画か何かで銀座に行った時、日劇の円形の建物を何となく覚えている。 むしろ、有楽町マリオンの方が…

愚短想 番外編 【山手線】御徒町界隈

アメ横のどん詰まりが、御徒町駅。 御徒町といえば、安売りで有名な多慶屋。 コリアン・タウンや鞄の店が多い、という印象。 駅から少し先には、魚の専門の吉池や、宝石の卸売りがある。 山手線に沿って、歩き続けると、居酒屋が軒を連ね、 ただ、そんなに長…

愚短想 番外編 味の道@御徒町

先日の上野での読書の後、山手線づたいに東京駅まで歩いた。 今後は「山手線散歩シリーズ」でもやろうかと思う。 今回は、上野から一駅の御徒町でのこと。 暑い一日だったが、森の木陰は結構涼しいというか寒く、 身体を暖めたいと思った。 いくつかの店を物…

森林の読書

ナナオサカキの「犬も歩けば」を読む。 「あの時代の」というには大雑把すぎるかもしれない。 大量消費という近代化に背を向けた若者が、 その頑ななライフスタイルを通じて、人生を全うする。 その言葉には、今だからこその新しい発見もある。 せっかく自然…

愚短想(141) 100円の100円引きはいくら?

ここ最近のスーパーで話題になったのは、 「モッタイナイコーナー」 賞味期限切れ間近の商品、または少し切れたものを格安で販売、 意外にも売れ行きは良いらしい。 勿論、当初は品質管理への不安を口にした人もいたようだったが、 店長自ら試食して、内容を…

ジム・モリソンと定額給付金

先ほど調べたら、18年前にもなる。 オリバー・ストーン監督が製作した「ドアーズ」という映画を観たときのこと。 主人公は、勿論ジム・モリソン。 ジム・モリソンの妖艶で、破滅的な人生を描写した映画だった。 「Light My Fire」が売れて、エド・サリバン…

愚短想 番外編 三国一@新宿

仕事が終わった後、ヨドバシまで買い物をして 夕食をどこにするか迷った。 ふと、三国一を思い出して行ってみる。 この店が、姉が新宿で仕事をしている時、一度来たことがある。 サラダうどんが有名らしい。 三国は恐らく今でいう静岡・神奈川・山梨のことら…

愚短想 番外編 鯨を食す

石巻の友人から、小包が届く。 いつも海産物を頂いているが、 今回は、石巻の特産でもある鯨料理を頂いた。 一昨年当人の結婚式で4時間だけ滞在した時、 「鯨カレー」の缶詰を買ったが、今回も様々な缶詰を知ることとなる。 缶詰は後日の楽しみとして、先ず…

愚短想(140) 携帯とリフィルのその先は

少し前から「リフィルもの」が流行り出した。 環境問題への取り組みということもあり、 特にシャンプーや洗剤の類、粉末コーヒーなどは一般化した。 カップヌードルの時には「やりすぎ」感は否めなかったが、 今回の商品は、その先を行っている。 ワインもリ…

筆致俳句 (15)

面の皮 せせら笑うは 春の雨 2016年のオリンピック招致のために、いろいろやっているようだ。 「ようだ」というのは、あんまり関心がない。 その招致選考に重要な役割を担う人物が来日しているようで、 その「接待」に追われているようだ。 学校の校庭を緑地…

日本国憲法百景 (100)

情報と状況と決断 地下鉄東西線は、西葛西から、地下にもぐる際に、荒川を渡る。 強風によって、電車の運行見合わせになることがある。 そんな時には、西葛西駅には、人があふれかえり、 ぎゅうぎゅう詰めの代替バスに乗る人、 長蛇のタクシーの列にイライラ…

愚短想(139) 顔の脂についての考察

高校生のころ、実年齢を言って驚かれ、 現在も、実年齢を言ったら、驚かれる。 容姿の伸縮はあったものの、基本的には、 表情に変化がないように思われている。 ま、友達に、更に上を行くのもいるが…。 思うに、肌のイロツヤが、変わらないのか。 もともと脂…

愚短想(138) 音楽は何(なに)で残す?

自分の部屋は4.7畳。 縦が6畳の大きさで、横が3畳サイズ。 そこに、本を約300冊、CD200枚、カセット200本、 パソコンとミニコンポ(といっても、山水電気の重厚感溢れるもの) ギターにベースを置いている。 そこに布団を敷こうとなると、「修学旅行」状態…

筆致俳句 (14)

花びらが 散ったあとにも 薄化粧 通勤途中ということもあり、近所の親水公園の桜を定点観測した。 桜の花が咲く瞬間は確かに撮れないが、それでも咲き方・散り方が 良く分かった。 花びらが散っても、なお桜色なのは、花びらを支えていた「がく」の色が 濃い…

日本国憲法百景 (99)

白球を追って 日曜日の出勤は、どことなく空気が違う。 昨日の汗ばむような陽気とはうって変わって、 どことなくひんやりしている。 静寂のなか、駅までの親水公園を歩いた先に、 小学生の歓声がこだましてきた。 どうやら、少年野球の大会があるようで、 薄…

伊坂幸太郎 『砂漠』

青春小説、というカテゴリーらしいが、 そこは伊坂の味が少し加わっていた。 決して普段の作品にように、ストーリーの抑揚がないにせよ、 各章に含まれるちょっとしたスリルとファンタジーが垣間見られた。 恐らくは身近であろうと思われる東北大学法学部に…

愚短想 番外編 5円ビール浅草厨房@高田馬場

職場への道すがらに位置する。 昔「寄っぺ」という居酒屋があったが、 程なく潰れ、その跡地にオープンする。 場所的には恵まれていないと思っていたが、 そこは、ニュー浅草グループの強みを発揮するのかもしれない。 開店初日と二日目は中生5円というキャ…

日本国憲法百景 (98)

四季 桜が咲き、もう散ろうとしている。 汗ばむ陽気の昼を過ごしたあとは、 少しむせ返るような湿気を伴った夜になる。 少し前まで、鼻腔を冷たく・乾いた風が衝き抜け ――それが「冬の匂い」でもあるのだが、 今や草木の発する、湿った空気を吸い込む。 ――そ…

愚短想 番外編 俺の空@高田馬場

ついに、と言って良いかもしれない、 行ってみようと前々から思っていた店に休憩時に突入。 当初は、どこにあるかも分からなかったが、 以外に近くで分かりやすい所とわかり、列のない夕方に行く。 「俺の空」といえば本宮ひろし…って古い。 浸け豚そば大盛…

THIN LIZZY

ベーシストがフロントを務めるバンドは決して多くない。 ポリスのスティングは例外で、大概は不細工というか個性的な表情をしている。 また、英国圏に多いのも特徴的だ。 フィル・ライノットはそういう意味では、典型的な 英国(彼の場合はアイルランド)バン…

愚短想 番外編 お花見2009@昭和記念公園

今年の花見は、満開に近い形で過ごすことができた。 昭和記念公園は、入園料が400円かかるものの、 広大な敷地の中、桜のみならず、チューリップなど さまざまな花が公園を彩っていた。 平日の午後とあって、人ごみを避けられたのは幸いだった。 たこあげ…

愚短想(137) 就職「難」の時代

最近の景気の悪化で、就職活動は厳しさを増しているようだ。 雇用問題は勿論、企業の労働環境においても改善は求められている。 しかしながら至近距離の環境で思うことは この問題は、社会や企業だけに一元化される問題でもないなあ、 と感じている。 今の若…

筆致俳句 (13)

瞬間を 切りとるなかれ 桜花 先日、上野公園を歩いた。 気象庁は千鳥ヶ淵の満開宣言を出したが、 上野はまだ八部咲きだった。 花見客は満開だった。最近は、わりと整理された感じになっている。 行きかう人々は、皆桜の花びらの下で、写真を撮っている。 携…

愚短想 番外編 ゴマの魔法

食材にプラスアルファを加える魔法はゴマだと思う。 海苔にゴマ油をつけ、炙り、塩をさっと振るととてもリッチに思える。 で、今回コンビニで目にとまったのが、 カルビーとかどやのコラボ品「しおとごま油風味のポテトチップス」 封を開けた瞬間、ごまの匂…

日本国憲法百景 (97)

次にあるもの 最高とは、常にその時点で一番であること。 しかしながら、今までに何度もその座は変わってきているものが多い。 変わる瞬間とは何なのか。 今までの存在が負ける――そう、マジンガーZが負けてグレートマジンガーに 変わった時の衝撃のように――…

愚短想 番外編 プリンシェイク

けっこう前宣伝が賑やかだったわりには、 中途半端なミルクセーキにしか思えなかった…。

筆致俳句 (12)

うつむきて 白河夜船の さくらかな 毎朝、近くの親水公園を歩いて駅に向う。 はちきれんばかりの桜の蕾(つぼみ)が、 来るべき瞬間を待ちわびている。 咲いた桜は毎年見ている。桜の散る姿も記憶にある。 しかし、桜の咲く瞬間を見たことがない。 花見は確か…