花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新藤兼人監督を偲んで

映画監督の新藤兼人氏が老衰のため亡くなられた。 100歳とのこと。 あらかじめ注釈を付けなければならないが、 新藤監督作品を多く観たわけではない。 個人的な接点もない。 強いて言えば、随分前に赤坂TBS近くの蕎麦屋で 飯を食っているところに、向こう…

サニー

渋谷ル・シネマにて。 火曜日1,000円で観ることができた。 主人公・登場人物とも、年齢的に同じ世代になる。 BGMで流れていたのは、当時もよく聴いていた曲の数々。 妙な懐かしさを覚える。(昔、親戚と旅行に行った時に向こうのお兄さんが 「ラ・ブーム…

アーティスト

銀座のシネスイッチにて。 アカデミー賞にも選ばれた現代版のサイレント映画。 サイレントであるため、画像もモノクロになっている。 しかし単なる白黒ではなく、カラーで撮ってのモノクロ変換らしく、 肌のつやが艶めかしい。どころなく銀塩のモノクロ写真…

愚短想(267) 生活保護考

人気お笑い芸人の母親が生活保護を受けていたことが問題となった。 くだんの芸人は、最終的には記者会見を開き、 神妙な面持ちで謝罪していた。 鬼の首を取ったような感じで鬼(片山さつき)がTVに出ていた。 自身にもファンとおぼしき?人物からの脅迫め…

筆致俳句 (37)

風乱れ 粋も雅も 散りにけり 我を愛でよと 出でぬ月かも 金環日食で世間が沸いた翌日、東京スカイツリーが開業した。 三社祭から続いて、ボルテージは最高潮!と行きたいところだったが、 初日はあいにくの天気。 しかも、ライトアップ目前に強風によるエレ…

ヴァン・モリソン 「クレイジーラブ」

Van Morrison - Crazy Love 今日のタモリ倶楽部は、待ちに待った「空耳アワード2012」 今年はレベルが高かったような気がした。 その中で、聞き覚えのあるメロディがあった。 よく酒井俊のライブでも唄われる。 元はロッド・スチュアートと思っていたら…

愚短想 番外編 手打蕎麦 静邨@神保町

半ドン仕事が終わって、先ずは病院に行く。 ここ最近の睡眠時間の短さ・疲労・飲酒などが災いして 胃腸衰弱とそれに伴う口内炎。 口内炎は、いままで放置してても直っていたが、 今回はかなりな大物で、軟膏が処方された。 刺激が強い食べ物や酒・コーヒーは…

松岡修造 『修造思考!』

以前、テレビを見ていたら、この本の特集が組まれていた。 「寝るときは、ひつじを数えずに寿司屋(高級)に行ったことを考える」 「寿司屋では、真剣勝負。尻の穴も絞めて味わう」など 何かトンデモ本のような紹介のようだった。 気になって買って読んでみ…

愚短想 番外編 どて旨し@高田馬場かぶらや

仕事を夕方に終わらせ、久々のみつぼ。 レバ・ハツ・タンと刺し盛りを戴く。 ビールから、日本酒に変えた。 その勢いで、駅の向かい側のかぶらやまで行く。 ここではヒゲのハイボール+レモン。 ここの売りはもつ焼きの他に黒おでん。 もつ焼き食べずに、大根…

愚短想(266) 金環日食 その2

きっと朝は起きられないだろうと思っていたが、 意外にも起きられた。 7時20分過ぎだろうか、テレビでは、各地の日食を生中継して、 テレビを見る人間よりも興奮している。 7時半を過ぎる頃、各地の金環が露わになった。 東京も晴れ間ができ、多くの人が口を…

愚短想(265) 金環日食

あともう少しで、金環日食になる。 東京では7時半過ぎの予定。 街中では、専用のグラスが売り切れのようだった。 もっとも、それ以降に何度も太陽をみることはないだろう。 こんな時に、テレビで後で観ればいいかな、という思いが擡(もた)げる。 ま、花火…

愚短想 番外編 珉珉@東京

新橋竜馬で飲んだ後、東京駅まで歩く。 最近、麺類ばかり食べていたので、 無性にチャーハンと餃子が食べたくなった。 いろいろと脳内検索をした中で、 早くて、値段もまずまずという条件にヒットした。 東京駅の地下街に続くビルの地下にある。 建設ラッシ…

愚短想 番外編 19時の竜馬@新橋

渋谷で映画を観て、1日遅れの母の日のプレゼントを 新しくできた渋谷ヒカリエで買った。 富士屋本店に行こうかと思ったが、ちょっと距離があるなあ、と。 ヒカリエにも立ち飲みバーがあったが、 ショウウィンドウの猿のような飲み姿が見える店構えだったの…

愚短想 番外編 家路のやどり木 やきとりかさい@西葛西

ドライブに行った先で、「ガソリンスタンドはここで終わりです」というのがある。 ほんとうかどうか、確かめる術はなく、信用するしかない。 しかし、あってみての残念よりも、なくての有難味の方が幸せを感じる。 さて、我が帰途にも、居酒屋の終わりがある…

愚短想 番外編 定食?停食? 浅草厨房@高田馬場

居酒屋の昼営業は、大抵はサラリーマンを意識した定食営業。 ご多分に漏れず、浅草厨房にもそれがあり、いつも遅番出勤のとき、 店の前をスルーしていた。 ここ最近、朝5時起きの早番が続くことがあり、 「立派な」昼食の時間に休憩が取ることができる。 そ…

愚短想 (264) 2015年5月15日にあったこと

本日から、大学生になった。 といっても、さるやんごとなき大学の 生涯学習センターの受講生として それも、20年ぶりの師匠との邂逅もありつつ…。 一見、お変わりなしと思ったら、最近まで療養されていた、とのこと。 やんごとなき大学だったからか、 やんご…

ポテチ

渋谷のシネパレスにて。 月曜日の夕方ということもあって、客は10人くらい。 伊坂幸太郎原作、中村義洋監督、斉藤和義音楽という トリオは、「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」に続いて3作目。 今回の作成に至った経緯はいろいろあるよう…

日本国憲法百景・再び (52)

毎年一回 毎年一回、首相が変わる。 そんな状況が2006年の安倍晋三内閣から続いている。 何かが変わったかと言えば、何も変わっていない。 第五十二条 国会の常会は、毎年一回これを召集する。

愚短想 番外編 大黒屋@浅草

700円散髪に行った後、浅草を散策する。 天丼で有名な、そしてお値段も立派なこの店に入る。 夕方で少し客足は落ち着いていた。 天丼を注文。1,500円。スゴイ。 出てきた丼は、具がはみ出ていた。 エビ・キス・ししとうとかき揚げが乗り、 まさに店名のよ…

愚短想 番外編 年齢の超越 イノダコーヒー@東京大丸

2時からの勤務だったため、東京大丸のイノダコーヒーに寄る。 コーヒーでも、と思ったら、何やら気になるメニューが…。 お子様プレート、1,000円。年齢に制限はありません、どなたでもどうぞ。 うっ、誘われている…。 食べないわけがなかろう、と 子どもの…

愚短想 番外編 かぶら屋@高田馬場

以前から店構えはチェックしていたが、 なかなか入らずじまいの店だった。 向かい側には、あげ屋の2号店もできている。 串が80円からという良心的な店。 やきとんと黒おでんがウリらしい。 レバ・ハツ・タンを塩で。 黒はんぺん・串カツ・じゃがバターな…

愚短想 番外編 鳥やす本店@高田馬場

高田馬場の飲み処を探しに、さかえ通りの奥へ。 いかにも、といった感じの焼き鳥屋に入る。 意外にも奥行きがあり、2階もありそうで、 そこに人が沢山入っていた。 学生は勿論、祝日ということもあり、家族連れもあった。 メニューの陣容は、串鐵と同じよう…

古市憲寿 「絶望の国の幸福な若者たち」

27歳(執筆当時は26歳)の若い社会学者の若者論。 非常に挑戦的で、挑発的な文章に爽快感と不快感、どちらを覚えるか。 小難しい言葉を使わずに、最近の言葉で、ウィットと皮肉に富んで書いてある。 タイトルからも分かるとおり、現代日本を取りまく様々な問…

愚短想 番外編 みぞれ酒@高田馬場 磊磊

GW連休中は仕事があり、終業後に酒を飲む、という あまり宜しくない過ごし方をした。 雨は降りつつも、気温が上昇。 久々に磊磊へ行く。 まずはビール(3枚)と揚げと大根の煮浸し(2枚) ビールも久しぶりで、「きゅーっときた(ルシウス風)」。 煮浸…

愚短想 番外編 大学丼@すた丼

代々木駅にある弁当屋には、大学の名前を付けた弁当があった。 これは、代ゼミがあったからだが、 すた丼は、自ら近くにある大学の名前を付けてしまった。 高田馬場店は「早稲田丼」になっていた。 ※早稲田店もあるらしく、そこは「早稲田丼2」となっていた…

愚短想(263) 鯉のぼりのエール

―本日は、ひと仕事終えた鯉のぼりさんにお越しいただきました。お疲れ様でした。 鯉:疲れたっていっても、こっちは風に靡(なび)いているだけだから…。 ―今年は、雨が続いてからの、快晴でしたね。 鯉:もともとは水の中にいるもんだから、雨は悪くないんだ…

日本国憲法百景・再び 番外編 2012年憲法記念日社説を読む

例年のことだが、憲法記念日の新聞社説を読み比べてみる。 今回はGW中仕事ということもあり、今になって読んでいる。 地方紙まで読む時間がないので、大手紙のみとなる。 一社ずつ、所感を…。 朝日新聞、あきまへん。 「われら子孫のために」と銘打った社…

愚短想 番外編 看板の灯りがついて@魚三酒場

木場の河本から、門前仲町まで歩く。 さほどの距離はなく、すぐに着いた感じ。 ふと見上げると、震災以降消してあった看板に電気がついていた。 4月だと、もう入口は開けっ放し。 それだけ熱気がこもっている。 少し待ってからカウンターに座る。 前回の青…

愚短想 番外編 河本@木場

木場に昔ながらの大衆酒場がある、とのことで行ってみる。 大きな道路や高速道路、 そして巨大なビルやショッピングモールの間に 埋まるように、その店があった。 かなり年季の入ったお店に、 その店と一緒に年を積み重ねた女将さん。 昭和の、それも30年…

テルマエ・ロマエ

新宿のバルト9にて。 公開4日目の上、ゴールデンウィークで、 映画の日(1,000円)ということもあり、 大きなホールは満杯だった。 ヤマザキマリのマンガの映画化。 まさかの映画化といわれつつ、その配役の妙で、 長らく話題となっていた。 直前には、新…