花鳥風月記

流れる水に文字を書く

テルマエ・ロマエ

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新宿のバルト9にて。
公開4日目の上、ゴールデンウィークで、
映画の日(1,000円)ということもあり、
大きなホールは満杯だった。

ヤマザキマリのマンガの映画化。
まさかの映画化といわれつつ、その配役の妙で、
長らく話題となっていた。
直前には、新聞の全面広告も出だし、
メディア・コンプレックスのいや~な臭いもしたが、
作品にいたっては、非常にシンプルで明快なものだった。

マンガとほぼ同じようなストーリーをなぞるものの、
新たに設定された山越真美(ヤマザキマリがモデルらしい)との
淡い関係も踏まえつつ、お約束の「タイム・ファンタジー」も交え、
万人ウケする物語となった。それが心地よい。

阿部寛の主人公の浴場技師ルシウスは、誰が見ても首肯するだろう。
ルシウスが漏らす、「うまっ」というほんの感情まで
細やかに再現され、観衆の笑いを誘っていた。

イタリアと日本人のミスマッチも、ミスマッチなりに面白い。
まさに、イタリアでナポリタンを堪能するような感覚を覚えた。

まさかと思うが、パート2なんてのが出てくると、
えらいこっちゃなあ、と。

でも、確かに「寅さん」シリーズのように全国各地に温泉はあるし…。
やろうと思えば、できなくもない。
ネタが続けば、だが…(笑)。