花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

愚短想 番外編 エルミ食堂@高田馬場

神戸洋食屋として、2週間ほど前に開店。 ビフカツは、先日もふれた1996年に神戸にいった時に食べて以来。 小さなビルの2階。カウンター8席とテーブル2席のこじんまりとした佇まい。 確か神戸のときもそうだった。 仕事後、後輩と連れ立ち、ビフカツを注…

愚短想 番外編 和菓子の洋折衷

ここのところ、進物で様々なお菓子を頂くことがあり、 新たな味覚の出会いに恵まれている。 今回は、和菓子と思われたものの、洋菓子バージョン。 いちご大福を今まで邪道と思っていたが、今回の 抹茶クリームとチョコクリームは、その偏見を覆した。 また、…

愚短想(136) 野菜彩々

少しでも潤いのある食生活にと、 コンビニで高いサラダを買っている。 この前、「1日分のサラダ」というのがあったので買ってみた。 どっかの野菜ジュースの宣伝で、1日に350グラム必要とあった。 今回のサラダは、たしかに大きかった。 カロリーの低い…

日本国憲法百景 (96)

自由の女神のてっぺんにて かつて1998年ごろ、ニューヨークを旅した時のこと。 自由の女神を見に船に乗った。 観光船は、長蛇の列になったが、そこは観光名所の土地柄、 その退屈に相手をしてくれる大道芸人?がいる。 観光船は、別の目的地に行くものもあり…

愚短想(135) そばめしの系譜

最近、コンビニでは、いろんな種類のおにぎりが売っている。 「おにぎり」と「おむすび」には基本的な違いがないが、 どこかふわっとしたイメージがあるのがおむすび。 今回は、その中でも、麺類のおむすびを3つまとめて買ってみた。 「日清やきそば」「チ…

愚短想(134) 高く・遠いところ

高田馬場駅は、改札が2箇所ある。 戸山口という小さな改札に向う線路沿いに、 少し目立つチラシが貼ってあった。 バンド名が「有刺鉄線」という厳(いかめ)しい名前だったが、 曲名が「忘れな草」という演歌っぽいタイトル。 おまけに貼ってある場所が、どう…

愚短想 番外編 麻辣坦々牛丼@なか卯

昼抜きで、9時まで働いた帰り、禁を破って食事をする。 ここのところ、すき家の「特盛牛丼 3種のチーズトッピング」を 週1~2回のペースで食べている(それが昼夜で食べる最後にもなることがある) ので、新しい牛丼には関心が湧く。 暖まるために「鶏ゆず…

日本国憲法百景 (95)

空模様・心模様 2年前の天気を覚えているだろうか。 もしかしたら、この問いは「3日前の昼食」に 等しいかもしれない。 日々、とめどなく続くことは、「記録」であって、 「記憶」に値しないからなのだろうか。 人は染まりやすい。それ以上に忘れやすい。 …

山崎ナオコーラ 『手』

今月は、多忙のため、本は恐らくこの1冊しか読めないであろう。 ちょっと前に買っておいて、忘れていた。 部屋の片付けの際に見つかり、早速読む。 3時間ほどで読み終わる。 タイトルにもなっている「手」は、25歳のごく普通のOLが ごく普通のおじさん…

愚短想 番外編 バリ煮干しそば@つしま

1日30食限定らしく、前にいって食べられなかった。 今回は幸運にも食べられた。 普通の煮干しそばと違い、汁自体、煮干しの煮汁で白濁している。 煮干しの香ばしさが麺に汁にコクとなって味わえる。 確かに美味い。 久々に汁まで完食。 店内、若干変わっ…

愚短想 番外編 チャオ一番@高田馬場

以前あったドーナツ屋に一度も行かずに、店舗が変わった。 狭い店内は、カウンター席が10席のみ。 それに対し厨房には4人入っていた。 ファーストフードスタイル?な炒飯屋さん。 種類は様々だが、普通の炒飯の大盛りを食べる。 まあ、標準的な感じ。付け…

愚短想 番外編 カップヌードル 沖縄風

例年不思議に思うのは、3月くらいになると、 カップめんでの「沖縄そば」が流通し始める。 観光シーズンの到来を告げる風物詩となっているのだろうか。 しかし、カップヌードルのバリエーションは多い。 絶対収集マニアがいて、新商品が出るたびに集め、 悦…

筆致俳句 (11)

旅立ちの 涙ははやく 乾きけり もう卒業シーズンを迎える。 人は様々な別れがあってこそ、新しい出会いがある。 ほんのひとときの寂寥感が、涙腺の奥をじんわりとさせる。 桜が満開の頃、新しい生活がスタートする。 期待と不安で心が揺れる時期でもある。 …

愚短想 番外編 薩摩宝山

昨年の工業米の不正横流し事件で、芋焼酎は打撃を受けた。 芋の発酵を促す際に米麹を使っていたからだ。 寒い時期、暖をとるため用意しておいた焼酎が いつの間にか季節が変わってしまった。 お湯割りではなく、ロックで飲む。 氷で冷やされ、芋焼酎独自の匂…

フィッシュストーリー

「ぴあ」の試写会に応募したら、当選した。 懸賞に当たるコツは「インパクト」であることは 聞いていたので、久々に画伯力を発揮。 中村義洋監督の似顔絵が効いたのだと思う。 しかしこれを崔洋一といっても、通じるのだろう。 場所は、京橋のテアトル試写室…

愚短想(133) 「あたたか~い」と「つめた~い」のあいだのさむ~い関係

今日は久々に昼に休憩が取れた。 オ○ジン弁当まで足をのばす。 弁当を作ってもらうあいだ、ふと自販機をみると、 同じ商品で、金額が違っていた。 よくみると、温かい・冷たいで金額が違う。 店員に確認してみると、前にも同じ問い合わせがあり、 メーカーに…

日本国憲法百景 (94)

記録と記憶のはざまで 広島県のとあるダムのほとりに木製の船が乗っかっている。 その船は、ダムの湖底から浮かび上がり、曳航され、乗っかったもの。 「船頭多ければ船山に登る」をことばどおり再現した。 昨年観た映画の中で、もっとも印象深かったのが、…

少年メリケンサック

銀座・丸の内東映にて。 テレビには、あまり縁がないので、 あまり宮藤官九郎の作品を観たことがなかった。 きっと、作中のどこかしこに、分かる人には分かる 彼ならではのスパイスがあったのかもしれない。 まあ、それを除いてみても面白かった。 音楽レー…

ヤッターマン

銀座・丸の内ピカデリーにて。 午後1時半の回ながら、チケット販売で行列をなしていたので、 そんなに人気があるのか、と思ったら、大半は「おくりびと」の客だった。 座席は閑散としていた。(平日昼間だから当たり前か…) アニメの実写化ということで、やや…

愚短想(132) 東京駅~虎刈り頭をポンと叩いても文明開化の音は鳴らず

出先で散髪しようと思い、いろいろ探してみた。 ここ最近は、700円理髪のお店にやっかいになっている。 今回は、寄るタイミングを逸し、かつ忙しいさなかの休日とあって、 他店に行こうと思った。 先ずは銀座・有楽町。かつてはサラリーマンの庶民的な店が集…

筆致俳句 (10)

とうきょうは かわるからこそ きのうあり 東京中央郵便局の建て替えが、最近話題になっている。 例の、総務相の次の選挙に向けたPRと揶揄することもできるが、 まあ、その底流にあるのが、公的機関に蔓延(はびこ)る 「金銭感覚のマヒ」や「文化財感覚のマ…

愚短想 番外編 シルクヱビス

ここ最近、ホッピーに慣れてしまったので、 ビールがとても美味しく感じる。 その中で、このお高そうなビールも、その一つだった。 口当たりがやわらかい。炭酸もなめらかな感じ。 期間限定らしいので、花見の季節には間に合うのだろうか?

愚短想 番外編 なんとなく、シンクロニシティ

カレーを外で食べると、なぜ家でもカレーだったのか…。 これは長年の課題でもある。 今日も朝食にカレーを食べながら、そう考える。 ここのところ、忙しい毎日のため、休憩時間もままならない。 今日は時間の空きを見つけて取る。 コンビニを覗くと、人の願…

愚短想 番外編 こだわりカレーの店オニオン@高田馬場

「こだわり(拘り)」という言葉は、現代によって意味が転用された。 もともとは「拘泥」で表されるように、ネガティブな意味合いが強かったが、 料理を中心に、「こだわりの逸品」と誤用に思えるような言葉も いまでは、なんの「こだわり」もなく、広く使われ…

日本国憲法百景 (93)

スーパー・カルチャーとグローバリズム 学生のころ、グローバリズムという言葉がさほど有名ではなかったころ、 ケネス・ボールディングの本で「スーパー・カルチャー」という言葉に接した。 世界中の至る所にマクドナルドなどのアメリカ発の「文化」が広がる…

愚短想(131) かわいさうな犬

新宿のとある携帯ショップで見かけた。 ソ○トバンクのあの犬の風船人形が、 ウィンドウに押し付けられていた。 決してあと5センチがないわけではないのに…。 なんか鼻が強調され、豚っぽい姿を晒していた。 「黙って話を聴け!」という威厳はなかった。 か…

日本国憲法百景 (92)

国体を「国体方式」で 「地方分権」は昔から提唱されながら、 未だなされないのは根本的な原因があるからだと思う。 「首都機能=東京」(昔でいうところの「国体」)が揺るがないからだ。 だからこそ、官庁が郊外に移転するならば「都落ち」と言われるかも…

日本国憲法百景 (91)

東京でも、地方。 東京には、各地方の新聞の東京支社があり、 なぜか銀座・有楽町界隈に多い。 昔、朝日新聞や読売新聞といった主力紙が そこにあったのがきっかけかもしれない。 一方で、昔、東西線からJR東京駅に向かう コンコースに目立っていたのが、 …

愚短想 番外編 カルーアリキュールチョコ

応援で行く千葉の職場の近くにショッピングセンターがあり、 地下の食品売り場は、結構な賑わいがある。 すこし欧米チックな売り場面積で、客も大量の買い物をする。 そのおかげで、レジは結構待つ。 外国からの輸入菓子と思しきものもあり、 ウィスキーボン…

御厨 貴 『オーラル・ヒストリー』

2月は、わりと多忙なこともあり、読書は進まず。 やっと読み終えた一冊。 2002年刊行なので、7年前の著作。 「オーラル・ヒストリー」という言葉を初めて目にしたのは、 本多勝一の南京大虐殺に関する裁判資料の本を読んだ時だった。 その時の脚注にあり、あ…