花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(134) 高く・遠いところ

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高田馬場駅は、改札が2箇所ある。
戸山口という小さな改札に向う線路沿いに、
少し目立つチラシが貼ってあった。

バンド名が「有刺鉄線」という厳(いかめ)しい名前だったが、
曲名が「忘れな草」という演歌っぽいタイトル。
おまけに貼ってある場所が、どう考えても
脚立か肩車しないと貼れない高いところにある。
インディーズなのか、メッセージもあったが、遠く判読が難しい。

たしかに「有刺鉄線」というと、その存在自体、隔(へだ)たりがあるものだが、
なんか、このポスター自体が、「高く・遠い」存在になってしまっていた。
奇妙だから気になる。ただそれだけのこと。