花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トリステレオ 「春の歌」

コンピレーションアルバム「Afternoon Tea」に入っている。 ライブバージョンで、ボーカルの三原理歩の のびやかで力強い声がものすごく良い。 調べてみると、関西を中心に活動しているらしい。 トリステレオは本来の活動とは別ユニットらしい。 東京にきた…

誰がため

渋谷のシネマライズにて。 初めて入る映画館だったが、結構年季が入っているような印象を持つ。 ホールの勾配は結構ある。火曜日はサービスデイで1,000円。 映画はデンマークがナチス・ドイツに支配されつつある状況のなか、 レジスタンスとして、要人の暗殺…

木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン

東京都写真美術館にて。 天気が良かった。 同じ時代、ライカを引っさげて生き、 交流もあった2人の写真を観ることによって、 その親和性と差異を感じる企画。 2人とも、モノクロ写真のイメージがあるが、 実験的にカラー写真も展示してある。 但し、木村伊…

愚短想(189) 富岡八幡宮の夕べ

足立区から江戸川区に移って21年。 今回は西新井大師「卒業」記念、というわけではないが、 門前仲町にある富岡八幡宮に初詣に行く。 初詣といっても、21日を過ぎてからのことだった。 しかも夕方から夜になる時間で、来場者は殆どいなかった。 門仲の駅…

愚短想 番外編 五穀米と十種の野菜のカレーライス@新宿ベルク

新宿の仕事から職場に行くまでに小休止。 以前から気になっていたベルクのカレーを食べる。 ついでにソーセージと思い、ソーセージ&クラウトも頼む。 軽食という感じのカレーは、香辛料の匂いが良い。 本格的な風味がありながら、発汗を伴うまでの辛さはな…

日本国憲法百景 再び(13)

最大の尊重? 少し前、地下鉄で、大塚家具の広告が目立っていた。 「日本最大級」「首都圏最大級」「神奈川県最大級」と なんでも「最大級(級があればナンバーワンでなくても良い)」をPRしていた。 百貨店等の閉鎖店舗のあとに入ることも多かったが、 やは…

愚短想(188) 新宿縦横

先週の木曜日は、休みだったが、仕事が入っていた。 石巻の友人に早稲田・穴八幡の「一陽来復」を送るために 午前に立ち寄る、はずだったが、昼になる。 平日ながら、長い列があった。 しかし、幸いに寒い、と感じる天気でもなく、 列も意外に早く流れたので…

愚短想 番外編 田吾作@高田馬場

日本語的におかしいかもしれないが、 お昼のお昼休みは、(夕方の「お昼休み」がある) ランチの選択肢が多い。いろんな店のランチタイムが利用できる。 どこと決めてなく、駅前までふらふら歩いて、小さな看板を発見。 雑居ビル2階の田吾作に入る。 店の名前…

真幸くあらば(まさきくあらば)

渋谷のシネマアンジェリカにて。 「真幸くあらば」とは、万葉集から言葉を取ったらしい。 磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む 謀反の罪で刑を待つ有間皇子の想いがそこに綴られている、とのこと。 ストーリーは、遊ぶカネ欲しさに住居侵…

愚短想 番外編 新橋やきとん@高田馬場

この店は、職場から見れば駅の反対側に位置する。 同じやきとんの部類だが、「みつぼ」に比べたら、 所得層は高そう。やきとん1本100円から。 「みつぼ」は90円だから、1本10円の差による 所得層格差と考えるべきか…。 座った場所の正面の壁に、ハ…

愚短想 番外編 幸寿司@高田馬場

昼は立ち食いそば・夜は寿司屋という変則的な経営。 駅前の立地で、それでいて良心的な価格でファンも多そうだ。 たまにテレビでも紹介されている。 寿司屋の名前を覚えていず、「言い値寿司」と呼んでいた。 入ると、ドアとの間隔が狭い中、9席のカウンタ…

愚短想 番外編 座豚@高田馬場

この店は年を跨いで2回目になる。 去年は、向かいの「紅とん」とは路線を違えた フレンドリーなカウンターで、一杯やる。 今回は、2階へ上がる。 正直にいうと、階が違えば、店が別のような錯覚に陥る。 2階は七輪がメイン、とのことだが、あえて串焼きを…

愚短想 番外編 バインミー@高田馬場 その2

サービス期間が終了後、残りの2種類を食べる。 いつの間にか券売機も導入。 しかし使うほどのことはないような気がするが…。 「海老とアボガド」は使っているソースの匂いはエスニックだが、 食べた感じはあっさりしている。 ひと手順間違えて、レバーペー…

チャップリン 「独裁者」

日曜日の休みは、ウダウダしていたら、午後2時を過ぎてしまった。 外に出かけるのもしんどかったので、買って観てないDVDを観た。 チャップリンの映画は買ってから1年以上経つ。 500円の手軽さがあったが、いざ観ようとすると、 映画館のように2時間近…

愚短想 番外編 サッポロ ショコラブルワリー

東京駅八重洲地下街の「リカーズハセガワ」で購入。 300円は、そこそこの値段。 バレンタインを当て込んで、 ロイスチョコとのコラボ品らしい。 ビール自体が甘い、という訳ではないが、 開栓時に広がるカカオの香り、そして飲んだあとの口蓋の残るフレー…

愚短想 番外編 明太子スパゲティ@有楽町ジャポネ

さて、貴乃花親方の理事はどうなることやら、と思いながらジャポネへ行く。 夕刻のジャポネは、昼の活況からは落ち着いているが、 それでも席が空く暇がない。 しきりに店主の呼び込みが続く。 きっと常連さんになるには、何度となく「初めまして」を重ねる…

宇宙戦艦ヤマト 復活編

渋谷のHUMAXシネマにて。 初めて行く映画館だったが、ホールの下にロビーがあるという 不思議な空間で面白かった。椅子はレザー張りなので、 あまり好まない。 40歳以上の男子では、アニメの先駆けのような感慨もあるだろう。 「さらば宇宙戦艦ヤマト…

愚短想 番外編 バインミーサンドウィッチ@高田馬場

1月10日の日曜日朝8時にオープンした。 その日は仕事で、8時15分ごろ、店を通りがかったが既にお客がいた。 10・11・12と3日続けて行く。 結論をいうと、それだけ美味かった、ということでもある。 ちょうどその3日間は、サービス期間で、 レバーペース…

日本国憲法百景・再び (12)

不断の努力 夢野久作の「懐中時計」を思い出す。 ………………………………………………………………………………………………………… 懐中時計が箪笥の向う側へ落ちて一人でチクタクと動いておりました。 鼠が見つけて笑いました。 「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」…

ゴンドラの唄【酒井俊勝手にライナーノーツ】

高田馬場HOT HOUSEでのライブでは終演近くに赤い帽子が回り、 ミュージシャンへのおひねりとリクエストをメモ用紙に書く。 そのリクエストが採用された人は、その場に居合わせたお客全員に ワインを振舞う(大体3千円くらい)しきたりがある。 酒井俊…

愚短想 番外編 麺友一誠@高田馬場

今月は、早番が多く、お昼の時間に昼食、と世間と同じになる。 そんな時には、リバウンドを気をつけねばならないが、 ついつい足が向いてしまう。 いつか再訪しようとしていた「らーめん二郎」が移転してしまった。 職場に直近であったにもかかわらず、一度…

愚短想(187) バカがバカを笑う

バカがバカを笑う時、一番恥ずかしいのは、笑ったバカ。 そのバカがバカであったことが分かると、更に馬鹿らしい。 バカの連呼で恐縮だが、要するにこういうことだ。 今日のテレビで、「教科書クイズ」なるものがあり、 社会の問題で、吉田松陰の開いた塾は…

日本国憲法百景・再び (11)

永久の権利 彼が目を覚ました時、世界の異変に気付いた。 どことなく空気が湿っぽく、足元は見たことのない石に覆われていた。 後で聞いたら、それは「アスファルト」というものだった。 聞いた事のない言葉が聞こえる。 それは「日本語」というようだ。不思…

伊坂幸太郎 『SOSの猿』

『西遊記』のストーリーを土台に、伊坂独特の世界を紡ぎ出している。 他の作品とは少し留保事項が要りそうだ。 先ず、新聞小説であること。よってまとまってはいるけれど、 途切れ途切れの感がある。きっと文庫化される場合は大幅加筆補正があるような気がす…

戦場でワルツを

シネスイッチ銀座にて。 ドキュメンタリーをアニメーションという手法で描いた意欲作。 主人公(この映画の監督)の19歳の頃の記憶を探す旅のなかで、 生々しい記憶が次々と蘇ってくる。 そしてそれが、1982年の“サブラ・シャティーラ大虐殺”にたどり着く。 記…

牛の鈴音

銀座のシネパトスにて。 渋谷にするかどうか迷い、近い銀座で観ることにした。 シネパトスの構造上、仕方ないが、静かな映画に地下鉄の轟音は酷だ。 まあ、覚悟はしていたが…。 79歳と76歳の老夫婦と、15年が寿命とされるが、40年生きた仕事牛の 静…

愚短想(186) 年始と福袋

体力を消耗したまま年の瀬になり、元旦の仕事を終えた夜には、 ふらふらしていた。 安心して風邪ひけるのは、正月くらい、とおもったら、 2・3日は本当に風邪になり、姪っ子5歳児の奇襲を避けるように 寝正月となった。 なので、本当の年始は4日からで、…

愚短想 番外編 七志らーめん@高田馬場

先日、職場に大量の割引券があった。 まあ、その時に行けば、餃子やら何やらお得だったのかもしれないが、 そういうことをするお店ってどう?と思い、二の足を踏んだ。 大晦日の日は、富士そばも休みなので、この店に入ってみる。 こじんまりとした店内だっ…

愚短想 番外編 ウェスト@高田馬場

寒さが厳しいと、そば・ラーメンよりもうどんが食べたくなる。 博多で人気を博している、という触れ込みで奮闘中のウェストに久々に行ってみる。 ほんとうは力うどんや鍋焼きうどんにしたかったが、見当たらなかったので、 かきあげうどんにする。紅芋のてん…

愚短想 番外編 スイス リンツチョコ

高田馬場のフードエクスプレスというスーパーに行った時、偶然発見する。 輸入菓子であるが、その形状にどことなく懐かしさを感じた。 その懐かしさはじつに37年くらい前にさかのぼる。 当時4歳くらいだったか、アパート暮らしの光景のなか、 このチョコ…