花鳥風月記

流れる水に文字を書く

宇宙戦艦ヤマト 復活編

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渋谷のHUMAXシネマにて。
初めて行く映画館だったが、ホールの下にロビーがあるという
不思議な空間で面白かった。椅子はレザー張りなので、
あまり好まない。

40歳以上の男子では、アニメの先駆けのような感慨もあるだろう。
さらば宇宙戦艦ヤマト」は当時、映画館まで観に行き、
ジュリー(沢田研二)の歌も今でも覚えている。

全ては終わったかに見えたそのストーリーも続編がどんどんでき、
いつの間にか関心が無くなってしまった。
(テレビ特番の時の、アメンボのようにワープを連発したのを見たとき、哀しかった…)

時は35年過ぎ、復活。
今回はちょっと観てみようと思ったが、その気概は開始わずか3秒で費(つい)えた。
「原案:石原慎太郎」と大書された画面を見て、臨終。

流れるストーリーが、もう、耐えられない。
どっかの宗教映画か、国策映画かを思わせるような印象。
それでいて、登場人物の若者は、今に迎合するようなキャラクター。
きっと原案者の偏見が助長されたのかなあ、と思った。
それでいて、強引なストーリー展開。どことなく映画よりも、
テレビのような尺(時間)の取り方だ。

キャラクターデザインが、ちょっと外国映画っぽいタッチで違和感がありながらも
見覚えがあったので、パンフレットを見たら、「伝説巨神イデオン」の人だった。
はたと気付いた。松本零士のかげ・かたちがない。
後でしらべたら、なにやらドロドロしたものがある様子。
それでかあ、あの名前の大書は。
個人的には、ヤマトは松本零士、という印象が強い。

エンドロールの後、またもや脱力する大書。
「復活編 第一部 完」
この道はいつか来た道…。