花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

愚短想(119) 過ぎたるはおよばざるがごとし その2

このポスターは、高田馬場駅に長らく貼ってある。 さて、この貼ってある間に何が起きたかというと、 アメリカの金融危機が深刻化した。 日本の企業の倒産、特に金融機関の貸し渋りによる黒字倒産が相次いだ。 内定取り消しが増えた。 先日の新聞記事によると…

天のゆりかご

関西テレビで製作されたTVドキュメンタリー。 先日見そびれたものを、録画していたものをようやく観る。 8月に買ったDVDレコーダーの性能が発揮できた。画質良し。 パミール高原で生活するタジク族の生活を追っている。 羊の放牧のため、5,000メー…

愚短想(118) 新幹線の思い出

11月30日で、0系新幹線の運転が終わる。 新幹線といえば、この車両のイメージが残る。 蚕の幼虫のような形、あのダンゴッ鼻の先には何が入っているのか、 タバコの「ハイライト」を模した配色など、興味は尽きない。 親戚が大阪にいることもあり、旅行⇒…

僕は3丁目の電柱です

先日、うちの近所で、信号機の付け替え工事が行われた。 いつも見上げる信号機も、地上に置かるさまは結構ゴツイ。 ふと昔よくTVのCM(東京電力)に出ていた唄を思い出した。 僕は3丁目の電柱です。 雨の日風の日街角にたち 通りを見てます眺めています 夕焼…

愚短想(117) 初冬、早朝

冬がやってきた。 30分くらい前には、やや暗い、そんな感じではあるが、 歩を進めるうちに、空も濃い青から水色となり、 眩しい陽射しが降り注ぐ。しかし、けっして温かくはない。 頬を引き締める冷気は、眠気を覚ますのに丁度良い。 仕事で早番の時は、6…

愚短想 番外編 利葛西@西葛西

連休中、姪っ子家族が来て、最終日は外食ということになった。 あいにくの雨ではあったが、地元なのにあまり行かない「西葛西メシ」へ行く。 このお店も前々から知ってはいたものの、足が向かなかった。 高田馬場の「琉球亭」からみると、キレイで立派な感じ…

愚短想(116) 「あぶらもの」に胸ヤケする

ここのところ、1日2食生活になっている。 それはそれで体調が良い。 朝食後の腹筋は70回になり、どことなく、楽しくなってきた。 自分的には、お腹周りがすっきりしてきた。 しかし、たまに空腹になるときがある。 先日、久しく行っていなかったマクドナ…

愚短想 番外編 美濃屋文右衛門のかさねそば

関東そばの王道を行くような“しょっぱさ”の美濃屋の かさねそばにチャレンジ。 前回、1枚分のタダ券を貰ったので、4枚重ねで食す。 せっかくなので「ごま汁」にする。 ごますりをゴリゴリしながら、そのまま汁を注入。 新そばとあって、歯ごたえ・食感が良…

日本国憲法百景 (77)

白鵬が負けて大泣きする4歳児 不祥事が続いて人気にかげりが出ている、大相撲九州場所で、 一番の注目は、安馬の大関昇進がかかった取り組み。 先日、最もヤマ場とされる横綱白鵬との一番があった。 姉の家では大相撲が人気である。 もともとのきっかけは、…

愚短想(115) 南風と太陽

葛西から西葛西まで、ゆらゆらと自転車に乗って 最後は、いつもの道すがらで、なじみのネコと遭遇。 茶トラとシロのネコが2匹。少し遠いところにも1匹いた。 いつもは、夜中に会うことが多く、姿・形などはあいまいだったが、 晴れた日の少し暖かい午後と…

愚短想(114) 葛西から西葛西へ

クリーニング屋へ自転車で行く。 最近は、あまり乗らないので、やや運転に不安を感じながら走る。 親水公園に沿って自転車を走らせる。 初冬であっても、天気に恵まれ、気持ちがいい。 シャツ2枚とコート1枚の受け取り。 少しかさばる荷物だったが、せっか…

さよなら週刊金曜日 その3

そして1年が過ぎた。 自分の考えは概ね固まっていた。購読を辞めようと。 理由は、最初にも記したが、つまらないから。 1年間、決して熱心な読者ではなかったが、 それでも目を引く記事にめぐり合えなかった。 購読更新の督促状は、編集長の北村氏に変わっ…

さよなら週刊金曜日 その2

業務部からのメールをみて、ここ14年近く思っていたことを 率直にメールで送ってみた。 ………………………………………………………………………………………………………… 以下は、今回のことについていろいろ考えたことを伝えておきたいと思います。 ご多忙かと思いますが、お時間がある時に、…

さよなら週刊金曜日 その1

15年にわたって購読してきた「週刊金曜日」の購読をやめた。 理由はいたって単純。つまらないから。 ただ、ここ1年間に感じたあの雑誌の不安なところを書きとめておきたい。 きっかけは昨年の購読更新の際だった。 いつもなら、何の疑問も感じず更新に応…

日本国憲法百景 (76)

顔が見えない 顔が見えない仕事とはどんなメリットがあるのだろう。 何をしているか気づかれない。 何をしても許される。 何を言われても直さない。 こんなところか。 権威・権力は、姿が見えないほど、恐くなる。 目に見えるものならば、憎悪・風刺・諧謔の…

展示を二つ

東京オペラシティ・アートギャラリーでは、 蜷川実花展以外にも企画展があった。 会場は一つ上の階。 蜷川の色鮮やかな写真と対照的に、 モノクロの版画・絵画の展示。 来訪者も、どちらかというと早足で、会場を回っていた。 一つは、「ブラック&ホワイト …

愚短想(113) 白秋に向けて

きのうは、久々の晴れで、駅までの徒歩もどことなく楽しかった。 これまでの寒さの鬱憤を晴らすように、散歩に来ていた犬も 溌剌(はつらつ)としていた。 近所の幼稚園児も、 この時を待ってました、といわんばかりに、 何組もの集団散歩に出くわした。 途中…

愚短想 番外編 荒野の七輪―決闘高田馬場

ちょっと前だが、ここで西武の日本一を知る。 場所は新しくできたホルモン焼「みこし」@高田馬場。 網は炎上に次ぐ炎上。箸も手も焼ける。 店員さんが氷で消火作業。 ホルモンと氷で乗っかってる妙な光景。 ふと西城秀樹の唄で「~炎で氷を溶かしてみ~せる…

愚短想(112) 筑紫哲也氏を偲んで

今月7日に、筑紫哲也氏が肺がんで亡くなられた。享年73歳。 今日(というか昨日)、TBSで追悼番組をやっていた。 18年半という歳月が、何となく一緒に過ごしてきたような錯覚になり、 胸に迫るものがあった。 個人的な接点は殆どないのだが、 講演会とい…

愚短想 番外編 カップヌードル NEW ENGLANDクリームクラムチャウダー

12年前のダブルのスーツが入るようになった。 ウエストは11センチ縮まる。 40を前にして、30前よりも体調が充実しているような感じがする。 体重もここのところ最軽量だったので、油断させようと思い? コンビニでカップヌードルを購入。 しばらく見…

日本国憲法百景 (75)

常識を超えた寒さ 今日は、空はどんよりと曇り、寒い。 時折の雨が、さらにしんとした寒さを研ぎ澄ます。 人は暖を取ろうとして、温かいものを食べる。 かくいう自分も、コンビニに足を運び、物色しようとした。 職場の近くで、カップめんが食い荒らされた跡…

愚短想 番外編 ラフランスのタルト

職場でラフランスを戴く。 実家が山形県で、ラフランスを作る農園が今年限り、とのこと。 そんな想いと、大地の恵みに育まれた逸品を、どう食すべきかと考え、 (勿論、それまで食べた記憶がない) はたと、代官山のパティシエ、柴崎史江さんのkiller smileを…

愚短想(111) まんじゅうと副都心線

初台で行われた「蜷川実花展」を見た後、 表参道の荒木経惟展に行こうとした。 案外、京王新線は乗り入れが厄介かなあ、と思ったら、 副都心線が開業していたことを思い出した。 新宿まで出て、丸の内線で新宿三丁目、 そこから副都心線に乗り換え渋谷へ、 …

荒木経惟 KOSHOKU PAINTING

表参道のRAT HOLE GALLERYにて。 写真とペインティングの合作というのは、たまに見かける。 もっともペインティングは「絵」というより、写真の世界を 破断するというか分解するような役割のようだ。 写真そのもの自体は、光学的、または最近では電子的な 緻…

蜷川実花展 ―地上の花、天上の色―

初台にある東京オペラシティアートギャラリーにて開催。 初期の作品から、最新作まで、500点を一気に展示している。 最初から、色の鮮やかさに若干の「酔い」が回る。 決して悪い「酔い」ではない。 原色の持つ鮮やかな攻撃力を最大限に活用している。 写…

愚短想 番外編 イノダコーヒー@東京大丸

やや散歩コースと化してしまった。 今回は栗のシブーストとアラビアの真珠のセットで。 栗のシブーストは、上半分はやや甘さのおさえたムース(ババロア?)に、 甘さの強いパイ風味がバランスよく作られている。 アラビアの真珠は砂糖・ミルク入りで、砂糖を…

荻原浩 『ママの狙撃銃』

前回『噂』が結構面白かったので、最近文庫化されたのを買って読む。 米国での素性をひた隠しにして、平凡な幸せを手にした主婦が、 過去に引きずられるかのように、スナイパーに手を染めてしまう。 かつて感じた興奮・後悔・そして幻覚。 小さな家庭のちょ…

日本国憲法百景 (74)

初冬の鈴虫 秋が深まった。 たまに浴びる陽射しは、ほの温かさを含むものの、 親水公園の用水路には、沿道を彩る色が薄れ、 枯葉が幾重にも堰き止められる。 用務員が、それを浚(さら)う。鴨が水底の苔を漁る。 水面を這うアメンボは、いつの間にか姿を消し…

愚短想 番外編 麺屋武蔵武骨@上野御徒町

アメ横から御徒町に行く間にあった。 「武骨」という名前は、友人のブログにあったので、 てっきり同じ店かと思ったら、渋谷には「外伝」がついていた。 結構客の入りは多かった。 入った当初は、とんこつスープのお店とあって、 ケモノ臭さが充満していたが…

トウキョウソナタ

シネカノン有楽町1丁目にて。 水曜日だったので1,000円で観られた。 ごく普通に思える一般家庭が、 父親のリストラ、 長男の米国軍隊志願、 次男の学校での不和とピアノ 母親の強盗被害に乗じた逃避行 といった瓦解を通じて、 一人一人が、「やりなおしたい…