花鳥風月記

流れる水に文字を書く

さよなら週刊金曜日 その1

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15年にわたって購読してきた「週刊金曜日」の購読をやめた。

理由はいたって単純。つまらないから。

ただ、ここ1年間に感じたあの雑誌の不安なところを書きとめておきたい。

きっかけは昨年の購読更新の際だった。
いつもなら、何の疑問も感じず更新に応じていた。
時に遅かったことはあったかもしれないが、この時は督促状が来た。

業務部からの文章自体に問題はなかったが、
同封された文書にひどく腹が立った。
佐高信の「脅迫状」である。

見た人の受け取り方次第であるが、
普段ビジネスの世界に身を置く一般社会の人間としては、
「脅迫状」としか受け取れない。

そこで、週刊金曜日にメールを送った。
(プライバシーを害さない範囲で改変します)

…………………………………………………………………………………………………………
株式会社 金曜日様

先日、『週刊金曜日』の購読更新につきましてご案内を頂きましたが、
本日、更にもう一通、お手紙を頂戴致しました。
更新の件、お気遣い頂いて、誠に恐縮に思いますが、今回の手紙に
ついて、気になることをお伝えしたいかと思います。

(中略)

今回のお手紙につきましては、要するに「購読更新の催促」ということになりますが、
発行人の佐高信氏の文面が添えられていました。
私は何度となく読み返しましたが、内容は「脅迫状」としか受け取れません。
同封された内容を確認しますと「購読更新のお願い」というB5半分サイズの紙と
B5の原稿用紙サイズの佐高信氏の文書(コピー)。

今回の手紙についての真意を伺いたいと思います。
郵送の内容自体、上記の同封内容からいえば
普通に仕事に従事するものとしては、「失礼」があると思います。
雑誌の内容で勝負している本誌であればこそ、ご留意頂きたいところかと思います。

なお、私自身は「脅迫状」を送られてまで購読更新をするのはどうか、と思いましたので、
お返事を待ってから、更新の是非を判断したいかと思います。
上記、ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。
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結果、2週間過ぎても返事は来なかった。
更新しないまま、契約号で止まり、仕方なく直接電話した。
ようやく返信メールが来たのはその数日後のこと。
業務部の方から、遅れたことに対してのお詫びがありながら、
週刊金曜日の実情に関して、以下のように書かれていた。

…………………………………………………………………………………………………………
本誌は今年創刊14年目を迎えました。ひとえに定期購読者の方々による支援の
お陰です。しかしながら部数は年々凋落気味で、現在は創刊時の約1/3程度にまで
減ってきております。この減少傾向に歯止めがかからない限り、『週刊金曜日
は遅かれ早かれこの世から消えてしまいます。こうした状況を打破するために、
近年は広告の出稿(値下がりしたスペース中心)、情宣を兼ねた講演会販売、
各種団体へのDM送付や営業活動など、各種販促活動を積極的に行ってまいりました。
そしてその成果が昨年中頃から現れはじめ、部数増に結びつかないまでも、
目減りのスピードを最低限にまで、留めることができるようになりました。
このたびの読者様への「購読更新のお願い」も、販促活動の一環で、
“ひき続き本誌の購読をお願いしたい”一心で発送したものです。またその文面は
「発行人 佐高信」からの素直なメッセージを読者の皆様にお届けしたものでございます。
しかしながらその手紙が○○様のお気持ちを逆撫でするようなものであったならば、
今回の反省すべき点だったと思います。大変失礼いたしました。
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「謝る人間が違うよ」と思いながら、
この時は、この方の立場も大変なのだろうと考えて、
購読更新の手続きをした。(続く)