花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

愚短想 番外編 中本@御徒町

御徒町駅を線路沿いに歩くと、ラーメン横丁がある。 ふらっと入ると、坦々麺で有名な中本があった。 辛さなどまったく分からず、最初はこれを、ということも無視して、 冷やし蒙古タンタン麺を注文する。 出てきたのは、オレンジかかった赤いスープ。 「冷や…

私を見て!―ヌードのポートレイト―

恵比寿の東京都写真美術館にて。 3部作シリーズの2番目。 ヌード写真に関して、それを芸術的に捉えるか否かで、 話の間口が異なってしまう。 というより、そもそも芸術とは…と考え出すと、深みにはまりそうな感じがする。 今回の展示も、「邂逅(かいこう)…

十三人の刺客

有楽町マリオン上のTOHO日劇にて。 月曜日の夕方だったので、客の入りは今一つ。 劇場が広すぎるのかもしれない。 それでも、前方真ん中、大画面でみることが出来たのがよかった。 年齢層は高め。高いとどうなるかというと、 ブツブツしゃべるオッサンがいる…

愚短想(204) 大阪タイムドライブ その2

久しぶりに、親戚と会いに行く。 お土産を、と思い、クリスピークリームドーナッツが大阪にもできた、 とのことで、店を探す。ガイドブックの地図の矢印を勘違いして、 酷暑のなか、2駅分くらいを往復する。 結局は、酒を買った大丸の店員に聞いたら、心斎…

愚短想 番外編 揚子江@大阪

大阪でラーメン、とあまり関心がなかったが、 「新しい現実」氏より、揚子江は行くように、とのアドバイスがあったので、 行ってみることにした。 大阪の残暑は、とにかく厳しく、日なたは刺すような熱い陽射し。 そんななか、あれは一風堂だろうか、入口で…

愚短想 番外編 大阪のコーヒーをハシゴする。

大阪で、気になる珈琲店は何件かあったが、 今回は、2件に絞ってハシゴする。 1店目は、船場地下街にあるスカーレット。 手塚治虫のイラストが店のシンボルとなっている。 手動マシーンによるエスプレッソが有名、とのこと。 大きめを注文。300円。 テレビ…

愚短想 番外編 立ち飲み とよ@大阪京橋

今度こそは、と奈良から直行した。 立ち飲みやが続く道を通り過ぎ、一端大きな通りを回り込んだら、 (なんとその間にあるものは墓地とのこと!) 赤提灯とともに、ぼんやりと様々な明かりと人が林立していた。 ひと通り、利用方法を聞いて、早速注文。 ビール…

愚短想 番外編 奈良東大寺・興福寺・平城京跡

うどんの「ぜにや」で至福の時を過ごした後、 またしても奈良に向かう。 修学旅行お約束のコースを回る。 バスの1日乗車券を買い、東大寺へ向かう。 境内の鹿がこのところの残暑でへばっているという話を聞いたが、 鹿せんべいをもりもり食っていた。けっこ…

愚短想 番外編 どとう ぜにや@大阪・堺

大阪に行って食べたかったのが、ここのうどん。 以前テレビ番組で、店の主人のこだわりと、 こだわりゆえに儲からない、といったところが流れていた。 これはもう、行くしかないではないか。 宿にしていた通天閣から、は地下鉄「動物園前」から電車に乗る。 …

ZERO:9-11の虚構

恵比寿の東京都写真美術館にて。 期間が限定され、夕方からの上映1回のみ。 1時間前にチケットを買ったが、すでにぴったり100番目。 予約は10件程度しかなかったのに、190ある席は満席。 上映前に挨拶のあった、きくちゆみさんから、 観られなかっ…

ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡

渋谷のシアターイメージフォーラムにて。 日曜日に行ったこともあり、結構混みあっていた。 入った当初は、空調の効きがイマイチで、慣れるのに時間がかかる。 アフリカ・コンゴで、ポリオ等によって足が不自由になった者同士で音楽を始める。 キンシャサ動…

愚短想 番外編 こてこての大阪ナイト

職場の後輩が、地下鉄淀屋橋にあるたこ焼き屋が美味しい、とのことで、 奈良からの帰りに寄ってみる。昼食を抜いていたので、やや空腹。 それらしいのは見つからず、ビルのテナントと思しき「みや」で聞いてみる。 この辺はもうありません、とのこと。「みや…

ペルシャ猫を誰も知らない

渋谷のユーロスペースにて。 最終日に間に合う。ぎりぎりで17番目くらいだから、20人くらいか。 文化政策が厳しいイランでは、洋楽(ロック)にたいする規制も厳しい。 そんな中、ロンドンでの成功を夢見る男女が、 偽造パスポートの取得のため、便利屋(密…

愚短想 番外編 パティスリー・ラスピラション@法隆寺

レンタサイクルで、法輪寺と法起寺を回って、 返しに行こう、と戻る途中で発見。 昼食は取っていなかったが、コーヒーも飲んでいないので、 ちょっと休憩に寄ってみた。 入って早々、田中律子似の店員さんから、 喫茶スペースはない、と言われたものの、チェ…

愚短想 番外編 斑鳩の里、ぶらり。

関西地方は残暑が厳しく、この日の最高も35度を超えた。 奈良に行こうとは思っていたが、せっかくなので修学旅行以来の 法隆寺に行ってみた。 JRで法隆寺まで。途中の車窓は、高層マンションに違和感を覚え、 昔ながらの風景になぜか郷愁を覚えた。駅か…

愚短想 番外編 夜の通天閣

鶴橋でたらふく食べた後、通天閣近くのホテルに戻る。 まだ時間はあったので、通天閣をブラブラして、明日の朝食を買おうと思った。 どぎづい電飾看板の上に、それほど派手ではないが、 通天閣の電飾が夜空に浮かぶ。以前よりも上品な色合いに思える。 近く…

愚短想 番外編 鶴橋イン・ザ・ナイト

駅に降り立った瞬間、焼肉の匂いがする。 そんな素敵な空間が、大阪・鶴橋の駅のホームにはある。 大阪に来たからには、鶴橋で焼肉を、ということで、 ひとり焼肉OKそうな、「空」へ。 店先で、10分ほど待って、カウンターに案内された。 昔ながらのコン…

迫川尚子 『食の職』

この夏の猛暑は、読書意欲をことごとく削いだ。 読みかけの本を尻目に、新宿駅ベルクの続編本を読んだ。 前回、店長・井野朋也の『新宿駅最後の小さな店ベルク』では、 お店の経営部分のビジネス書に近い内容であったが、 今回、副店長・迫川尚子のこの本は…

愚短想(203) 大阪タイムドライブ その1

少年誌にしては、やけに色っぽい画風の寺沢武一「COBRA」に タイムドライブというストーリーがある。 今回は、そんな錯覚に陥るような風景を目の当たりにした。 今回の目的は、自分のスタート地点を確認すること。 大阪の少し外れた所で生まれ、3歳の…

愚短想 番外編 チキン弁当の思い出

最近、駅チカや駅ナカといった商業施設があり、 グルメ志向の高い商品が並ぶ。 東京駅は、その最たるところで、様々な意匠をこらした弁当が並ぶ。 しかし、行き過ぎたグルメはどうかと思う。 弁当は、もともと与えられた空間の中に 「押し込まれる」というも…

日本国憲法百景・再び (28)

団! 向こう三軒両隣、見知らぬ時代になった。 核家族の究極の形として、行方不明の高齢者が続出している。 勿論、「行方不明」であることは、ある種の経済的な事情もあり、 その事情についていえば、「住みにくい=生きにくい」世の中であることの ひとつの…

愚短想 番外編 安納ポテトのたい焼き@銀座たい焼き櫻屋イン東京駅

たい焼き屋にとってみれば、一番辛い時期か。 同じ東京駅にあるたい焼きの「鉄次」もアイス最中を売っている。 駅至近距離でありながら、今一つ目立たないので、いつも呼び出しがいる。 最近、白いたい焼きも流行っているので、商品のラインがいろいろとある…

愚短想 番外編 生マッコリと覆盆子(ボクブンジャ)

姉の家に行った際に頂いた。 ネットで入手した、とのことで、店舗購入主義者の自分としては、 先ず手に入れることができないのであろう。 生マッコリは、「生」のとおり、さわやかな味わい。 ありがちな「酸っぱさ」もなく、柔らかな口当たり。 口の中で弾け…

愚短想 番外編 トツカーナロール@戸塚カナール

姪っ子の誕生日も兼ねて、姉の新居へ行く。 戸塚駅地下ショッピングモールにあった。 戸塚市内に何店舗かあるようだ。 最近は、なだ万でもロールケーキを出している。 そんなこともあってか、今、ロールケーキは主力商品になっている。 カヌレってどこ行った…

愚短想 番外編 大阪旅行記とりあえずその2

最終日は、親戚宅でまったりと過ごす。 16時前に新幹線に乗り、自宅に着いたのは19時過ぎ。 「のぞみ」に乗っても、3時間はしっかりかかる。 思えば、大学生になる前に「青春18きっぷ」を使って 12時間以上かけて大阪に行ったなあ。 またほぼ1日か…

愚短想 番外編 大阪タイムドライブ

午前中は、喫茶店を二店ハシゴ。 船場のエスプレッソを飲みながら、テレビの激ユルな奈良クイズを眺める。 もう一軒では手作りドーナツを食べつつ、懐かしさを感じた。 その後、親戚宅へ。 いやはや、時間が経つのは早いもので、特に子供の成長は驚くほど。 …

愚短想 番外編 堺・奈良の旅

今日は、食の主目的である堺のうどん屋に行ってから奈良に向かう。 東大寺・興福寺と行ったら、結構な時間となり、 平城京の跡は誰もいないような時間になってしまった。 それはそれで、正解だった。 平城京の跡は単なる原っぱだった。 その後、大阪京橋へ行…

愚短想 番外編 奈良斑鳩の旅

大阪から法隆寺へ。 とにかく暑く、ペットボトルのお茶をことごとく飲み干す。 気ままな旅なので、法隆寺だけで2時間近く使う。 法輪寺と法起寺へはレンタサイクルを使う。1時間200円。 少し曇って、走ると風が心地よい。 岡山でも感じたが、サイクリン…

愚短想 番外編 大阪旅行記 その1

携帯からの更新なので簡潔に。 ちょっと遅れた夏休みを利用して、しばし大阪に。 初日は、自分の生まれた場所へ。 父親に場所を聞いたものの、本当にあるかどうか不安だった。 何せ40年近く経つ。 しかし、駅に降り立ち、その場所に近づくと、2歳か3歳の…

愚短想 番外編 あいらくてい@高田馬場

高田馬場の飲食店には、ある種の「デッドライン」が存在する。 前によく行っていた沖縄料理屋の兄さんが言っていた。 あの辺から先は、景気が良くない。 「あの辺」が「どの辺」かはなかなか判別はつかないものの、 この店は、そのエリアに相当するんではな…