花鳥風月記

流れる水に文字を書く

ZERO:9-11の虚構

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恵比寿の東京都写真美術館にて。

期間が限定され、夕方からの上映1回のみ。
1時間前にチケットを買ったが、すでにぴったり100番目。

予約は10件程度しかなかったのに、190ある席は満席。
上映前に挨拶のあった、きくちゆみさんから、
観られなかったひとも10人程度いたようである、と終了後仰っていた。

印象的だったのは、この映画をどうやって知ったか、というのを
挙手で聞いたところ、マスメディアはごく少数で、
口コミ・インターネットが多数を占めた。(自分も田中宇さんのHPで知った)

そこから、きくちさんは、「ひとりひとりがメディアになれる」という話をした。
確かに、この人数をみれば、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなあ、と感じた。

9/11については、当時の熱病のような状況から、
ようやく落ち着いて検証できる時代になったのではないか、と思う。
やはり、ひと時代、1ディケイドは要するものなのか…。
しかし、それをそうさせたのは、明らかに政府やマスメディアが負うところが大きい。
真実を明らかにすることは、時として「陰謀論者」という罵詈雑言があったようだが、
確かに、この映画を観ると、単なるレッテル付けがいかに恐ろしいものかが分かる。

この映画自体が、真相を追究した、という所まではいっていない。
あくまで「おかしい」と思ったところを取りあげ、
そしてそれがどうして黙殺されたのか、真実が隠されたのか、を
問題提起している。実は「それのみ」なんだと思う。
強く関心があればこそ、マスメディアが動かないからこそ、
観る側=「市民」からの発信をきくちさんは求めているのだろう。

まずは、少しでも、多くの人が観るよう、この映画を強く勧める。
できれば、早い時間の上映もできたらなあ、とも思った。