花鳥風月記

流れる水に文字を書く

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログ365日更新について

本日の更新をもって、昨年9月1日から数えて丸1年連続更新が続きました。 (実際には、昨年の8月29日からですが…) この1年、大した使命感もなく、 日々「何を書こうかなあ」と楽しみながら続けてきました。 「ネタ切れ」を意識したのは、ほとんどなく む…

レス・ポールの伝説

渋谷のアップリンクXにて。 ギブソンのレス・ポールギターを、また多重録音技術を開発し、 そして往年のヒットチャートを賑わした伝説の、 そして90歳を超えても現役のギタリストを追ったドキュメンタリー。 世界を席巻するミュージシャンが悉(ことごと)…

伊坂幸太郎 『チルドレン』

短編集でありながら、それぞれがリンクしている5つのストーリー。 主な登場人物は、陣内・鴨居・永瀬・優子・武藤とゴールデンレトリバーのベス。 5つのストーリーの中で、陣内が縦横無尽に出てきている。 なにか預言者めいた内容(というか結果)や、様々な…

液晶絵画

恵比寿の東京都写真美術館にて。 液晶の歴史については、6年前にこんな文章を書いたことがある。 ………………………………………………………………………………………………………… 液晶の歴史は、発見は早いのですが、皆さんの手元に至るまでに長い時間を要しました。 液晶とは、イカの墨や石鹸…

日本国憲法百景 (67)

「格」言 「格」ということばをいろいろ調べると、身分や地位を分ける、という言葉に行き着く。 「本格派」「別格」「格が違う」など、一段も二段も上、というイメージが頭に浮かぶ。 しかし、その「格」は生まれ持ったものではない、ということも同時に感じ…

愚短想 番外編 琉球亭@高田馬場

仕事帰りに久々に寄る。 じつに5年ぶりくらいか…。 それでも、マスターはなんとなく覚えてくれていた。 自分が世話になったのは、7年くらい前、お店の名前が「琉球村」だった。 手作り感溢れる店内に、沖縄の音楽、たまにビデオでは沖縄のテレビ番組や マ…

愚短想 番外編 丸福珈琲店@秋葉原

ヨドバシのAKIBA館に入っていた。 イノダコーヒーといい、関西系のお店が積極的だなあ、と思った。 丸福は時々コンビニでも売っているが、なんか違うなあ、 と思っていたので、入ってみる。 でかいビルのこじんまりとしたスペースを使っている。 確かに…

伊坂幸太郎 『グラスホッパー』

前回読んだ『アヒルと鴨のコインロッカー』とは対照的に 人が殺されていくシーンが、これでもか、というくらいに描写されている。 それもそのはず。鯨・蝉・槿(あさがお)の三人の殺し屋が登場し、 冴えない主人公の鈴木をめぐって、血で血を洗う展開になる。…

愚短想 番外編 刀削麺荘 唐家@秋葉原

仕事の絡みで、秋葉原のちょっとディープな場所に行く。 前から気になっていた刀削麺を食べたい、と思った。 刀削麺は、4年程前に、横浜中華街で食べた。当時は出店したてで 人気もあって、少し待った思い出がある。 その時は姉の慶事で、中華料理を結構食…

今森光彦写真展 「里山」

東京駅の大丸ミュージアムにて。 日本の美しい原風景としての「里山」をモチーフとして、 長年、琵琶湖周辺の自然を撮り続けた写真家の展示。 かつてNHKの番組でも放映されたらしい。 人の営みが集約された場としての棚田。 山の稜線に沿うように貼り付き…

愚短想 番外編 つけ蕎麦 安土@高田馬場 その2

今回は、夕方、というか7時ごろ行く。 夕方10食限定、ということで「まぜ蕎麦」のチラシが貼ってあった。 頼んでみる。 出てきたものに、また店員が説明。やはり色んな味が楽しめるらしい。 下に辛味のあるタレがあり、良くかき混ぜる。少々辛味が強い。 …

愚短想 番外編 麺屋武蔵江戸きん@浅草

冷やしラーメンに関心があって、浅草まで足を伸ばす。 麺屋武蔵の系列では、高田馬場の鷹虎に何回かいったが、他店は初めて。 系列店は勇ましい、というかゴテゴテした名前が多い中、 ここは、金魚をイメージした下町らしい佇(たたず)まい。 「冷やしら~め…

今橋映子 『フォト・リテラシー』

中公新書。読売資本に振り回されない、久々にまともな中公新書。 メディアの中で常に進化を遂げて行く過程で、特にここ百年の間に生まれ、 数十年の間に大きな力を得てきた「写真」というものについて、 一般的な常識を覆しつつも、深く考察を誘(いざな)うよ…

愚短想(108) 表参道 ちょっと立ち寄り

Yahooの検索で「プリン」と入れると、 「金沢プリン」というのが出てくる。 たまご屋の作ったものは、総じて美味い、ということもあり、 是非入手しようと思った。 ところが、である。 名前から分かるように、石川県の商品。 系列のオーガニック・ストアでも…

愚短想 番外編 めぐさめんこ@高田馬場

以前、とんかつのサボテン⇒四川風坦々麺があった場所に 新たに、盛岡冷麺とじゃじゃ麺の店ができた。 中野製麺所の直営店とのこと。 ちょっと期待して入る。 2日前、自宅で冷麺をたらふく食べたので、今回はじゃじゃ麺にした。 ついでに大きめ餃子と半ライ…

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

全く違う別の本と並行して読んでいると、時間がえらくかかった。 東北の大学に進み、入学を間近に控えた学生と その隣人に書店の強盗に付き合わされたことによって、 様々なストーリーが展開する。 伊坂特有のシーンをどんどん変えて、話の内容に厚みを持た…

日本国憲法百景 (66)

民主主義の耐性 夏も盛りの今でも、通勤の駅までの道は徒歩にしている。 いち早く木陰を探して飛び込む習性はかなりついたのではないかと思う。 木陰の存在にありがたみを感じながら、しかし思うことは、 その木陰の存在のことだ。一朝一夕でなったものでは…

日本の青空

横浜黄金町のシネマベティにて。 この映画館は、社会的なテーマを扱ったものを上映する。 気にはなっていたが、なかなか遠かったので、今回初めて行く。 日本国憲法の成立について、従来からGHQによる「押し付け憲法」と批判されるなか、 実はその底流に…

愚短想 番外編 プリモ ジャージー抹茶プリン

プリモの夏メニューは、プリンに抹茶を練りこんだこのプリン。 普通のモノなら、ちょっとだけ入れて風味があるかないかくらいだが、 これは半端なく入っている。粉末の「お~いお茶」をダイレクトに舐めたら、 こんな味じゃなかろうか。 そのため、上に乗っ…

愚短想 番外編 つけ蕎麦 安土@高田馬場

久々に早稲田通り沿いのお店を探したら、いつの間にか開店していた。 当初ラーメン屋かと思ったら、店頭で石臼が動いていた。 まぎれもなく蕎麦屋だ。 しかし、メニューはラーメン屋のそれ。 「おすすめ」とあった鶏のつけ蕎麦を注文。 そば茶はセルフサービ…

アクロス・ザ・ユニバース

シネカノン有楽町1丁目にて。 ミュージカル的な要素が映画に生かされ、 それが全編ビートルズのカバーという出色の出来。 歌詞の内容がその都度、観ている人の心に入り込んでくる。 他愛のないラブストーリーなのだが、不思議に感情移入してしまう。 それは…

愚短想 番外編 dessert bar F@代官山

ヒルサイドフォーラムの展示を見た後に寄る。 1月に行ったこのお店を再度訪問。 お店は変わりなかった。 ただ、空調が弱いせいか、冷風機が置いてあった。 以前来たことは何となく覚えていた様だった。 表情、というよりもカタチ(デカイ)だと思うが…。 先程…

アトミックサンシャインの中へ

代官山ヒルサイドフォーラムにて。 副題は「日本国憲法下における戦後美術」で、 特に第九条を意識した内容になっている。 大判なカラー印刷が折りこまれたカタログの詳細な講釈はこの際放っておいて、 率直な印象を書いてみたい。 まず、下道基行の鳥居の写…

PAUL WELLER 「22DREAMS」

ポール・ウェラーは50歳になった。 久々にアルバムを買って聴く。変わらない。カッコイイ。 もう随分と昔だが、ポール・ウェラーのライブを赤坂ブリッツで見たことがある。 ライブ前は、みんな行儀良く並んでいるのだなあ、と思った。 初めてオールスタン…

愚短想(107) 過ぎたるはおよばざるがごとし

最近、朝起きると日本テレビの「スッキリ」を見ている。 いや、見ているというより漠然とテレビを流しているというべきか。 テリー伊藤が朝も早くから働いている。 この人は恐らく根っからの朝型人間ではないかなあ、と思ったりする。 丸武は、テリー伊藤の…

愚短想 番外編 夢々@高田馬場

前々から気になっていたお店。 昔いたスタッフから「けっこう良いですよ」といわれてから約5年放置。 線路沿いにありながらも、奥まっていて気づかない人もいると思う。 「アンティーク家具に囲まれた甘味茶寮」。格式ばった木目調の扉は 迂闊には入りにく…

愚短想 番外編 炭酸水の誘惑

ここ最近の暑さには閉口する。 のどの渇きも、単に冷たい飲み物よりも、 より刺激的な炭酸飲料に向くことになる。 昔の炭酸飲料は糖分が多かったが、 最近はカロリーオフのものが多く出ている。 コーラなどもゼロカロリータイプもでているが、 カロリーオフ…

日本国憲法百景 (65)

水ぎめ ずいぶんと前だが、仕事場で鉢の植え替えをしたことがある。 当時、職場の通用口には、誰が持ってきたか分からない鉢植えがいくつもあった。 持ってきては、その持ち主が去ってもそのまま、というものもあった。 枝ぶり・葉の勢いがそこそこなのに、…

日本国憲法百景 (64)

皿は回る、されど…。 週末、父親の誕生日を祝った。 外食をしよう、ということで、ふぐか寿司かを選ぼうということになり、 3歳の孫娘―自分にとっての姪っ子―のたっての願いで、寿司を食べに行く。 駅には近いが、郊外型のチェーン店で、座席もけっこうある…

愚短想 番外編 冷やし温水

キンキンに冷やして下さい。