花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(113) 白秋に向けて

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きのうは、久々の晴れで、駅までの徒歩もどことなく楽しかった。
これまでの寒さの鬱憤を晴らすように、散歩に来ていた犬も
溌剌(はつらつ)としていた。

近所の幼稚園児も、
この時を待ってました、といわんばかりに、
何組もの集団散歩に出くわした。

途中に広がる「虹の広場」では、
側面にある大きな噴水、というか
水のカーテンに、皆で突入する。
保母さんの先導や監視のもと、そろりそろりと歩を進める。
その噴水の上を、管理人と思しきオジサンもそろりそろりと
屋根づたい、逆方向に歩く。

なんかその対称というかコントラストが面白く、写真に収める。
(小さくてややわかりづらいか)
同じ動作なのに好奇心と仕事が交差する。
なんとなく世代のギャップというか、
何か人生の序盤と終盤というか(失礼!)
そんな何かを象徴しているようでもあった。

まあ、そんなこんなを考えるのも、
今日で40歳になるからというのもある。
いわば「白秋」。
この白というのは、髪の毛のことかもしれないが、
幸いに白髪はあまり目立たない。そんな家系でもある。

19から20の時、29から30の時は、
それなりに思うこともあったが、
今回はただ、時間が過ぎてゆくような感じで、
あまり感慨もない。
まあ、「いい加減」に生きていこう、という思いが
新たに加わったくらいか。気負わない。