花鳥風月記

流れる水に文字を書く

天のゆりかご

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関西テレビで製作されたTVドキュメンタリー。
先日見そびれたものを、録画していたものをようやく観る。
8月に買ったDVDレコーダーの性能が発揮できた。画質良し。

パミール高原で生活するタジク族の生活を追っている。
羊の放牧のため、5,000メートルの山越えという過酷な生活を
何百年にも渡って生活をし続ける人間の強さが印象的だった。

人々の生活の中に、脈々と流れる血と時間があり、
その運命に抗うことなく、また、ごく自然に受け入れる様子は、
厳しい生活でありながら、かえって「幸せ」に近いような感じを覚えた。

案内人として川上未映子が出ていた。
あまり、出てきた意味を感じなかったが、
まあ、どちらでもいいだろう。

それにしても、カメラワークが良かった。
きっと意識して、画面に光を送り込んでいるのだろうなあ、と感じた。
照明器具のない室内に差し込む太陽の光と、
舞い上がって反射する埃、そして意図的にも思えた逆光が、
ドキュメンタリー作品の芸術性を高めていたように思う。