花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (10)

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とうきょうは かわるからこそ きのうあり


東京中央郵便局の建て替えが、最近話題になっている。
例の、総務相の次の選挙に向けたPRと揶揄することもできるが、
まあ、その底流にあるのが、公的機関に蔓延(はびこ)る
「金銭感覚のマヒ」や「文化財感覚のマヒ」であろう。

東京駅の周辺には、昔から時代的な建物が多かった。
建て替えを惜しむ声のなか、外壁だけは昔の面影を残して、
高層ビルにしていることは良くある。

ただ、東京中央郵便局自体が、そんなに文化的な価値があるものなのか、というと、
なんか殺風景な建物だなあ、と思うのが正直な感覚。
むしろ、今の長針・短針のはずされた正面の大時計や、
看板をシートで覆っていることが、さらに殺風景を増す。

世界の中心であると(まだ)思うからこそ、変わりゆくのかもしれないが、
まあ、そこは都市のグランドデザインに難がある、といえばそれまでか。

ちなみに、今回は2通りの意味がある。


東京は 変わるからこそ 機能あり

問う今日は かわるからこそ 昨日あり