花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 こだわりカレーの店オニオン@高田馬場

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「こだわり(拘り)」という言葉は、現代によって意味が転用された。
もともとは「拘泥」で表されるように、ネガティブな意味合いが強かったが、
料理を中心に、「こだわりの逸品」と誤用に思えるような言葉も
いまでは、なんの「こだわり」もなく、広く使われている。
もはや、ブランド感を助長するような感もある。

この店はちょっと前から、開店していた。
ちょくちょく外から眺めるものの、いつも客が…。
今回、後輩を2人連れて入ってみる。

今まで「こだわりカレー」は、10年ほど前、
千葉県のとある店に入って失敗したことがある。
こだわっていたのは、店主の性格だけだった。

今回もひょっとしたら、店主が「カレー屋」をすることに「こだわり」か?
と不安だった。

とろとろビーフカレー850円に、半熟玉子100円をトッピング。
写真をとったら、後輩に「玉子を載せて撮らないのか」と突っ込まれ、撮り直す。
カレーに系統があるかは知らないが、いうならば「王子様」系。
近年の香辛料の刺激的な味に比べれば、純和風。懐かしい感じもする。
どちらかというと「コクの少ない、まろやかさ」でもある。
通りがかりのサラリーマンも、これなら汗まみれになることはない。
辛さはいろいろ種類がある様子。
牛肉も、三枚肉のような感じで、たしかに柔らかい。
但し、絶えずなり続けた「チーン」というレンジ音が微妙だった。
普通盛りでも、後輩2名は多かったらしい。

決して、難なく食べられたが、「こだわり」を見つけることができなかった。
いや、むしろ「普通」であることや「こだわり」がないことのこだわりなのか?
勝手に深く考えている。