花鳥風月記

流れる水に文字を書く

サニー

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渋谷ル・シネマにて。
火曜日1,000円で観ることができた。

主人公・登場人物とも、年齢的に同じ世代になる。
BGMで流れていたのは、当時もよく聴いていた曲の数々。
妙な懐かしさを覚える。(昔、親戚と旅行に行った時に向こうのお兄さんが
ラ・ブーム」のテーマ曲を大きめなウォークマンで聴いていたことを思い出した)

住まう国は違えども、当時の青春というか、国やら何やらよりも
友達とのつながりが大切であった当時の時代を、
現代の登場人物とうまくつなげて表現している。

シリアスな現代史ではなく、それもスパイスの一つのような
いわば「思い出のポッケ」に詰め込んだ一つのようなもの。
むしろ、そこに描かれるつらさは、その後の厳しい現実や運命に
重きを置いている。

いつまでも忘れない青春のストーリーというものが、
小気味良く描かれている。

監督は、登場人物の見せ方(探し続けた最後の一人をギリギリまで出さない)、
そしてその後のシーンをすべてイラストで表現したことが特徴的だ。
それは、主人公が画家志望、ということもあるだろうが、
まるで昔流行ったa-haの「Take On Me」のようにも思えた。

それだけ洋楽にかぶれた当時の若者の琴線に触れるものがあった。
同世代ならば、状況が違っても同窓会のような懐かしさが感じられるはずだ。