花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (37)

風乱れ 粋も雅も 散りにけり

我を愛でよと 出でぬ月かも


金環日食で世間が沸いた翌日、東京スカイツリーが開業した。
三社祭から続いて、ボルテージは最高潮!と行きたいところだったが、
初日はあいにくの天気。
しかも、ライトアップ目前に強風によるエレベーターの停止。
自然とはなかなか御せないものであることが良く分かる。

太陽にせよ、月にせよ、信仰があり、畏怖があり、恵沢がある。
そこに少しでも近づくことは、ある種の冒涜となるのか…。