花鳥風月記

流れる水に文字を書く

ジュリアン・レノン 「ヴァロッテ」

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いわずと知れたジョン・レノンの息子のアルバム。
いや、もうずいぶんと前なので知らない人も結構いるのだろうか…。

ふと思い出すきっかけは、正月に姉家族がうちに来て、
いろいろ昔話をした時のことだった。

当時、有楽町のデパートの地下で、ケーキ屋に勤めていた姉が、
偶然にも、ジュリアン・レノンと思しき人を発見した、とのこと。
なんとまあ「アー・ユー・ジュリアン・レノン?」と聞いたらしい。
「プロバブリィ」とか「サムタイムズ」とか答えて、
そそくさと去ってしまったらしい。

そんな話の中、ジュリアンが亡くなったとの話があり、
びっくりして検索してみたら、まだ存命でホッとした。
先日の愚短想「初冬、早朝」という項の中でも触れたが、
少し書いてみたい。

ジュリアン・レノンは、1984年に(もう、25年、四半世紀前!)
「ヴァロッテ」というアルバムを発表、二世という関心から結構ヒットした。
当時21歳。
自分は、カセットを買った。
きっと中古で買ったと思う。
今、洋楽をカセットで買うことはないだろう。
ちゃんと歌詞カードや解説もついている。今やレアな代物。
よくウォークマンを聴きながら(きっと古いんだろうなあ…)、
ジョン・レノンよりメロディが豊かな曲を楽しんだ。
「ヴァロッテ(Valotte:曲作りをしたフランスの小さな山村の地名)」も良いが、
「偽りの涙(Say you’re wrong)」も好きだった。

その後のアルバムを聴くことはなかったが、
個性の確立に悩んでいる、という評は良く聞いた。
一旦、父親に似た曲調のアルバムも出したようである。
10年前に出た「フォトグラフ・スマイル」は良い、とのことなので、
今度聴いてみよう。