花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(126) 葛西臨海公園からの通勤

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しばらく仕事の応援で、京葉線沿線で仕事をすることになった。
葛西臨海公園駅を利用するのは、仕事を始めた1993年、最初が川崎だった
3年間以来のこと。

周りはあまり変化がない。気づいたといえば、遅番勤務で10時半ごろ家を出た時、
西葛西とは逆方向のため、通勤途中の徒歩で、背中にぽかぽか感じていた陽光は、
正面から浴びることになり、そして背中がどことなく寒く感じた。

西葛西までの親水公園は、きっと江戸川区の管理だろうから、
こまめに手入れがされているのだとおもうが、
葛西臨海公園までの遊歩道は、都の管理なのか、
どことなく殺伐としている。

そんなこんなを考えながら歩くと、湾岸道路を越える陸橋に差し掛かる。
昔は「モンジュイックの丘」と称して、本数の少ない京葉線に間に合うための
最後の難関だった。
観覧車が相変わらずゆっくりと回り続け、駅前に着くと、
懐かしい顔があった。
よく姉が、「お父ちゃん」と言っていた達磨とおぼしき石像。
変わらないなあ、と思う。

駅のテナントもロッテリアがマックに、
蕎麦屋日高屋に変わっていた。
事務所もいくつかあったと思うが、引き払ってしまったようだ。

まあ、公園がいつも賑わうこともないわけだが、
その日は、終電近くの帰宅。
駅前は、24時間営業のマックが寂しく光り、
駅前の照明も、不況を象徴するかのように暗かった。
前は、そこまで暗くなかったはずだが…。
寒さも堪えた。

西葛西と葛西臨海公園でここまで心象風景が違うのは意外だった…。