花鳥風月記

流れる水に文字を書く

パリ・ドアノー ロベール・ドアノー展

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日本橋三越にて。
恵比寿の東京都写真美術館の壁面にもある有名な写真
「パリ市庁舎前のキス」の写真家の展示会があった。

実娘も来日し、講演するらしかったが、それは聴けず。
ちょっと人だかりがあったので、もしかしたら当人がいたのかもしれない。
実際に目撃した有名人は、なぎら健壱だった。

古いもので、1935年とあった。
基本的には40年代から80年代くらいまでの
パリの姿を撮り綴っていた。

すべてが白黒写真だが、白と黒という世界においては、色が褪せることがない。
勿論、プリント技術も名人によるものだろうが、
50年以上も前の写真に生命感や躍動感が漲る。
けっして肩肘張らない、普段のパリの姿を時には滑稽に映し出す。

その時代を彩る有名人の写真もあり、50年以上まえの
オーソン・ウェルズの写真があった。
「家でのドリッピー(だったか)」の鬚面しか記憶にないが、
若いころの写真は興味深かった。

さて、「パリ市庁舎前のキス」だが、街中のキス写真は
エキストラを使っていることを、後年本人が告白している。
(そのビデオも上映されていた)
「パリ市庁舎前のキス」については、当事者と名乗るのが
15~20人くらいいた、とのこと。
ある意味、そんなにいるもんなのか、とも思える。

これが「東京都庁前のキス」となれば、どうだろうか?
場所的には殺風景で、寒そうで「絵にならない」感じがするが…。