花鳥風月記

流れる水に文字を書く

#その他映画

愚短想(281) 「観なければ」から学んだ映画

岩波ホール支配人の高野悦子さんが亡くなった。 エキプ・ド・シネマを提唱し、世界に埋もれた映画を 沢山紹介していた。 岩波ホールに通い始めたのは、大学生の頃。 映画に疎くても、とにかく岩波ホールの映画は 「観なくては」という思いがあった。 じつは…

愚短想(236) さようなら、ぴあ

情報誌「ぴあ」が39年の歴史の幕を閉じた。 思えば、最初に買ったのは小学校高学年か、中学生のころ。 当時は、「はみだしYOUとPIA」といったアングラネタがウケていた。 どことなく、ラジオの深夜放送のノリもあり、 買うたびに、ちょっと背伸びし…

愚短想(233) 渋谷・映画文化の衰退

渋谷の単館上映のミニシアターの閉館が相次いでいる。 ユーロスペースの入るビルも、地下から2階までは、閉館となり、 映画の専門学校のフロアとして、殺伐な雰囲気を醸し出している。 基本、シネコン系のメジャーな映画にはあまり縁がなく、 どちらかとい…

愚短想(205) 想像力の彼岸

小説とマンガ・アニメの違いは何か。 今まではっきりと言えたことは、 その像が具体的であるか想像的であるかだった。 小説の中の登場人物であれば、 個々で自由にそのイメージを膨らますことができるが、 「鉄腕アトム」であれば、その形に抗うことはできな…

天空の城ラピュタ

幼稚園が夏休みということもあって、 4歳(もうすぐ5歳)の姪っ子(正確には母親)が持ってきていた。 宮崎駿の作品(ジブリ系)は、「風の谷のナウシカ」以外、 あまり観たことがない。 特にここ最近のものは「ごっつう稼ぎまっせ~!」という印象がして、 気が…

映画泥棒

ここのところ映画を観にいけてない。 今までで最もその姿を観た俳優は「映画泥棒」だろう。 予告が多く、その締めくくりの「徒花」にも等しいその姿に 嫌悪感を抱く人も多くいるだろう。 しかし、あのしぐさと、カメラのフォルムは、ここ数年の時間を経ても…