花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(236) さようなら、ぴあ

イメージ 1

情報誌「ぴあ」が39年の歴史の幕を閉じた。
思えば、最初に買ったのは小学校高学年か、中学生のころ。
当時は、「はみだしYOUとPIA」といったアングラネタがウケていた。

どことなく、ラジオの深夜放送のノリもあり、
買うたびに、ちょっと背伸びした感じがした。
実際には、映画はそんなに行ってなかったはず。
及川氏のイラストが、やたらに歯が多いことで有名だった。

確かPIAカードの中学生向け?の
ジュニアPIAカードを申し込んでいた。
一度も使わなかった。

昔は、本当に映画情報誌、という感じで、
いろいろなジャンルを、ま、いうなら成人映画も掲載されていた。
丁寧に写真や解説もあったので、それを読みたがる中学生もいた。

高校生になって、バンドなどをやっていたとき、
同級生がバンド名を決めるとき、その成人映画から
バンド名を決めようとしていた。
とくに洋画は、原題が記載されていたので、
貧相な語彙力を補うには余りあった。

全国展開したり、週刊化したりとしていたが、
何となく、いつも手を広げすぎて失敗しているなあ、という
印象もある。確か昔にも、1回傾いたんじゃなかったかなあ…。

今回は、雑誌業界全体が売れなくなったことも影響あるだろう。
WEBで無料に入る情報も多く、やはり情報誌は難しいのか。
しかし、情報をまとめる、という点では、今でも、というより
今こそ重宝していた。フル活用していたのは、ほんとここ数年のことだった。

雑誌の休刊(廃刊)という次元から少し大きく考えると、
日本はことごとく、文化に触れるコストが高い。
それが問題だなあ、と思う。
もっと親しみやすい設定なら、
「ぴあ」はもっと続いたような気がする
さ、これからどうしよう…。