花鳥風月記

流れる水に文字を書く

Another sad song 【酒井俊 勝手にライナーノート】


Another Sad Song
ここのところ、新調した端末プレーヤーで音楽を聴いている。
マイクロSDカードに入れて再生するものは、曲順が選べない、という
トラブルなのか、やり方の問題なのかわからないので、
シャッフルモードで聴いている。
 
9Gで2400曲の中から選ばれてくるものは、時として面白い。
新しいものから古いものまでほんとバラバラにかかってくる。
 
その中で、ふと爽やかな感じになるのが、酒井俊が歌うこの曲。
軽快なリズムで刻まれるギターのカッティングと、
つらつら後追いする、エレキのメロディ。
小さなアンサンブルでも、身近な感じが心地よい。
 
元は、ジャスミン・タバタバイという九州弁のようなお名前の
女優兼ボーカルの曲。
1997年ごろ公開された「Bandits」という映画の中の曲らしい。
 
曲風は、日本でいうと「明るい中島みゆき」といった感じだろうか。
英語の訳が正確には分からないが、ひとりギターをつま弾きながら、
曲などを作りながら、身の回りのよしなしごとを想う、という
まさに「四畳半フォーク」な感じ。
(昔、フォーキーなんていう妙な言葉もあったが)
 
それを決して明るいわけではないが、
どことなく爽やかな感じで唄いぬける感じが、
春の少し冷たい風がすり抜ける感じと
やけに合ったりする。