花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 大観楼@高田馬場

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HOT HOUSEで酒井俊の「四丁目の犬」を聴くと、
この「大観楼バージョン」になることがある。
店主アキさんが取り出したメモには、
高田馬場のネコ、フクちゃんの「日常」が唄われている。
大観楼の夫妻も、お店が22時に終わった後、聴きに来る。

随分と前から、大観楼という名前は知っていたが、
場所をよく知らなかった。
先日、昼食をとろうと小滝橋方面を歩く。
そろそろ行き詰るか、といったところに大観楼はあった。

ラーメンとミニ炒飯のセットを注文、800円。
14時の休憩時間前だったので、客は自分一人だった。
お店はカウンターのみ。
向かい合う厨房には、ラーメンの器の重みで
傾きつつある什器が、この店の長さを物語っていた。

出てきたラーメンは、高田馬場のラーメン激戦区とは無縁の醤油ラーメン。
まさに、高田馬場に暮らす「日常」がある。
炒飯はややしょっぱめ。どちらかというと、肉体労働系には嬉しい味付け。

高田馬場に限らず、目新しさを売る飲食店は、入れ替わりが激しい。
そんななか、昔も今もという存在は、町をほのかに照らす灯りではなかろうか。