花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (62)

証言並びに記録の提出


TPPがやってくる
お腹を空かしてやってくる
あいつらはグルメじゃない
聖域なんかはありやしない。
(「ガラガラヘビがやってくる」風に…)

米国はジャイアンみたいなもんだ。
おれのものは、おれのもの
おまえのものは、おれのもの
(「ドラえもん」を思い出せ)

TPPっていつの間に参加することになったのだろう。
参加反対を標榜して、昨年末に国会議員になった人は
結構いたと思うのだが…。

「TPP」という符号(記号)になると
その実像があいまいになるが、実際は厳しい現実が待っている、とよく言われる。
勿論、すべてを、いや大枠を充分に知ってはいない。
知る機会が少なくなっているからだ。(特にメディアで…)
選挙制度改革の時もそうだった。
都合の悪いことは隠しておいて、利点ばかりを喧伝し、
後々のために、反論を少しだけ残している。

様々な不安はあるが、最も恐るべきは、健康保険制度のような気がする。
マイケル・ムーアの「シッコ」を思い出す。
米国ではろくに病院を利用できない。
9・11で気管支に疾病を患った人たちは、
高い治療や薬を買わされていたが、
敵対関係のキューバに行けば、医療が無料、
薬も格安(無料)という事実に驚く。

米国にとってみたら、医療保険制度もビジネスでしかない。
そんなハイエナのような人たちに、国土を荒らされて、
美しい国」をモットーとする総理大臣は何とも思わないのだろうか。
自分の胃腸の弱さを知りながら…。

一年前の政治家の証言並びに記録の提出を要求すべき、だな。


第六十二条 両議院は、各々国政に関する調査を行ひ、これに関して、
      証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる。