花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (78)

執ることができない


五千万円の不明献金がもとで、猪瀬都知事が辞職した。
その知事選が行われている。

16人程、立候補がいるが、

政権が後押しする舛添要一
小泉が後押しする細川護熙
石原が後押しする田母神俊雄
社共が後押しする宇都宮健児

が主たる候補者のようだ。

「後押し」という単純な言葉を使ったが、
誰が、または何が「後押し」する、という視点だけでは物足りないだろう。
お決まりの二元論でいうなら、
「お決まりの『後押し』で勝負する人と、そうでない人のたたかい」
とでも言うべきだろうか。

公の場で、ろくに議論が交わされない、
ほぼ人気、いや知名度投票にしようという狡猾な動きと、
それにもう騙されたくない、という都民感情の摩擦熱の上がり方で
勝敗が決すると思う。

それよりも、「脱原発」というイシューの中で出てきた
細川・小泉ラインを広瀬隆鎌田慧、そして湯川れい子らの市民グループが、
公に政策を発表しないままに支持を表明したことに更なるザラザラ感を覚える。

市民はそこまで未熟なのだろうか…。


第七十八条 裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができない
と決定された場合を除いては、公の弾劾によらなければ罷免されない。
裁判官の懲戒処分は、行政機関がこれを行ふことはできない。