花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 変わりゆく昭和@浅草 ローヤル珈琲

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浅草の700円散髪をした後、散歩する。
年始の騒々しさから落ち着いた感じがした。
雪はまだ少し残っているが、午後の陽気が心地よい。

夕方、日が陰ると、気温も下がるが、
それでも吹く風に湿気を感じるので
春はもう近いと思う。

さて、伝法院通りから、六区までぶらついて喫茶店を物色。
観光者向けとそうでないのと入り交じっているが、
ここ、というのが見つけられなかった。
結果、何度か行っているローヤル珈琲にたどり着く。

と、その前に…。

ホッピー通りの店が、
くし抜けるかのように、どんどん改装中となっている。
古い味わいのある、それこそ「昭和」を感じる店がなくなっている。
これが「東京五輪」対応なら、まさに悲劇だ。

半ば昭和に逃げ込むように、この店に入る。
鎌倉山チーズケーキのセットを。750円。
ケーキ自体は、決して大きくなくても400円。
低温でじっくり焼き上げるようで、
ベイクドでありながら、レアな食感がある。
付け合せのレモンと一緒に食べると、
まったりとした中に、レモンの酸味が良い具合にマッチする。
コーヒーも、このケーキに合わせたような、酸味が強い一杯。

右も左も、紫煙をくゆらしながらも、
不思議にイヤとは思わなかった。
記憶にあった「昭和の光景」だからか…。

そのどんよりとした光景のなかで、しばし読書。