花鳥風月記

流れる水に文字を書く

#中東情勢

愚短想 (320) 永訣の朝

今朝、その姿をみた。 長らく囚われの身となって、 数週間前に、オレンジの衣を纏わされ、 跪いて、黒いナイフに前にいた。 遠い異国の地で、何があって、何を見たのか。 彼を救い出すため、何か直接的な方策はなく、 ひたすら委任と伝聞に頼るだけだった。 …