パラサイト 半地下の家族
日本橋のTOHOシネマズにて。
獲得した奇才ポン・ジュノの作品。
主演のソン・ガンホのタッグは「殺人者の記憶」で観た。
家族全員が失業し、韓国特有の住居「半地下」での暮らしと
IT会社を経営するセレブ家庭に段々と寄生していく様を描き出し、
更にその寄生の脚を引きずりあうドラマと
最後には厳然たる格差社会の中で発せられた怨嗟の声が
カタルシスを紡ぎだすという設定。
どこの国にもある格差や貧困。
気づいてはいるものの、なおしようもない臭い。
言葉や字幕をよりも饒舌なメッセージが画面から伝わる。
職や財を失った原因に「台湾ドーナツ」の失敗があったが、
きっと韓国ではかつて話題となったのだろう。
親の無計画と子供の無謀な計画が
再び交差する時は来るのだろうか、
最後はそう感じた。