花鳥風月記

流れる水に文字を書く

アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

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シネカノン有楽町2丁目にて。
先日の指摘があったせいか、待合の椅子が置かれるようになった。たった3脚。
2つあるスクリーンの小さいほうで初めてみた。はっきりいって狭い。
真ん中でみてもスクリーンが小さい。

写真家アニー・リーボヴィッツの生い立ちを追ったドキュメンタリー。
いわゆる芸能人やセレブが彼女の前では、心を許すのはなぜか。
その魅力を実妹バーバラ・リーボヴィッツが追う。

その原点は、アメリカ特有の「移動社会」にあり、幼い頃、自動車で何日も移動した
その車窓が、カメラのフレームに変わった、とのこと。
対象(被写体)に近づくこと。その中で写真家が「空気」となり、
誰もが撮れない1枚を得ることになる。
勿論、対象への接近が、リスクを追うことになり、
酒・(セックス)・ドラッグが流行った時代には、それにも染まることになる。
ただ、様々な人生を重ねた経験が、いわゆるセレブを動かす「魔力」になっているようだ。

映画では、パートナーとされるスーザン・ソンタグの死にも触れているが、
まだ、アニー・リーボヴィッツ自身のなかで、「対象化」されていない。
そのため、この部分については、未消化な印象を持った。

映画は、彼女の生い立ち(ある意味サクセス・ストーリー)がメインで、
写真論の深い考察があるわけではない。
スーザン・ソンタグについては、まだ、読みたいと思ってる本がそのままに
なっているので、彼女の論考も含め「写真論」は、今年集中的に読んでみよう。

追記:本日より携帯でもこのブログが読めるらしいのだが、長くて読みにくい。
意外と改行も中途半端になっている。
基本、PC画面をメインに考えているので、ご容赦願いたい。