愚短想（８９） 春・風物詩 西葛西・秋葉原・上野
出かけようと、自宅を出たところで、
バーベキューの匂いがした。
近所の運河のそばで、沢山の人が肉を焼き、遊んでいる。
ああ、もうそんな季節か、と思ったが、きっと先週辺りから
始まってるのかもしれない。
明日、送別会を予定しているので、何かプレゼントを、
と思い、秋葉原へ。まんだらけのでっかいビルが出来ていた。
あまり関心なくスルー。ちょっとディープな所まで足を運び、
プレゼントを物色。やはりこれだな、というものを選ぶ。
ついでに、いつもはスルーしているガチャガチャマシーンを
やってみる。このビルの１階に百台くらいある。
特に気になったのが、ヤッターマンの機械。
１回200円で、1,000円を投入。
「構造上、同じものが続くことがあります」という表示どおり
ヤッターマン１号２個、ドロンジョ２個、木登り豚１個という戦績。
秋葉原で、無傷で帰るコツは、「ハマらない」こと。
コレクションをコンプリートしようという意識は、
この街の麻薬である。そんなものが、街のあちこちにある。
ヨドバシカメラでも、携帯端末プレーヤーを物色。
SONY品が安く、衝動買いしようと思ったが、決めきれなかった。
ケンウッドの品も音が良く捨てがたかった。こちらは倍の値段。
とにかくここでは「ハマらない」
桜を見るラストチャンスと思い、上野へ。
電車が駅に滑り込むとなぜか酒の匂いがプーンとした。
ビール片手に上野公園へ。残念ながら桜は殆ど散っていた。
それでも花見の賑わいは本末顛倒のようであるが、
鳴り物が少なかった分、昔の記憶よりも静かだった。
アメ横を通って仲御徒町から帰宅。休日の休日はやはり人が多い。
