花鳥風月記

流れる水に文字を書く

おいしいコーヒーの真実

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渋谷のUP LINKにて。
ミニシアターだが、固定の座席でなく、
椅子を並べた視聴覚教室のような印象を受けた。

DLPでの上映ではないかと思う。
そのため、逆に椅子がふっくらとして観やすいし、
なんとなく落ち着いて観られる。

エチオピアのコーヒー栽培について追ったドキュメンタリー。
今や世界で愛飲されるコーヒーだが、その内実は、
峻烈な経済格差が広がっている。

スターバックスコーヒーで、笑顔で供されるコーヒーの裏には、
エチオピアで飢餓に苦しむ人々がいる。
そして単純な経済格差というよりも、市場の不透明性や投機性が
さらに拍車をかける。

「もらわない人間になる」この言葉の重みを感じる。
世界の貿易シェアで、アフリカが1%上昇すれば、700億ドルとなり、
現在の援助額の5倍に相当する。
真に必要なのは、儲けの対象ではなく、パートナーシップなのだろう。
それを「先進国」は都合の良いように理解している。

フェアトレードを求めて奔走する人々の、その中でも、得た利益を
学校の建設を目指す姿が印象的だった。

学校の壁に書いてあったポスターの文章が印象的だった。
「教育の根は苦いが、その実は甘い」