花鳥風月記

流れる水に文字を書く

伊坂幸太郎 『陽気なギャングが地球を回す』

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祥伝社文庫。映画にもなった。
映画館の爆破未遂事件という、ひょんなきっかけから
銀行強盗グループを結成する4人のコメディタッチで
痛快なストーリー。

少しハラハラさせつつも、意外なほどにあっさりと
ストーリー展開してしまうところが、今までの伊坂作品と
少し違う印象。ちょっと軽量級のような感じ。

巻末の解説には、伊坂の「浪花節」のような顛末も触れられていて、
先日の直木賞辞退も「書きたいことに集中したい」という
徹底したこだわりの源泉をここで感じ取られた。