花鳥風月記

流れる水に文字を書く

JOURNEY 「REVELATION」

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もし音楽の神様を信じるならば、この「天啓」に涙する信者は後を絶たない。
数寄屋橋HMVに久々に足を延ばし、JOURNEYの新譜を見つけたとき、
「まだニール・ショーンは足掻いているか」という
ティーブ・ペリー好きの自分がいた。
彼がいないと売れないJOURNEY。
戻っても、オリジナル性が出し切れず、消化不良。

ティーブもアルバムを最近出していない。
もう過去のバンドとなったから、昔の貯金(ベストや初期発掘盤)で
小銭を稼ぐくらいのものだろう、と試聴機で聴いたとき、鳥肌が立った。

迷わず買った。帰ってから、オリジナルよりまずDISC-2を聴いた。
新ボーカリストのアーネル・ピネーダ。
浪花節のような人生を歩んだ40歳。素晴らしいボーカリストだ。
今まで、ひたすらスティーブとの比較に陥っていた状況を覆すような存在。
限りなくスティーブに近いが、違う力も感じる。(ルパン3世のクリカンとは次元が違う)
このセルフカバーを聴いたときは、スティーブではなく、
新しいJOURNEYとしての唄が聴けた。その感動が滅多に出ない涙を呼んだ。
そのくらい良い。

アーネルとの出会いがYou Tubeというのも、現代的だが、
埋もれた才能が、遠くフィリピンから、というのも印象的だ。

JOUNEYの楽曲性に新たな展開があれば、また売れるだろう。