花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (16)

狂い咲き 俺は男だ 曇り空
さらば涙と いうことはなし


今回は短歌になる。
映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の一場面、
テレビに映ったレーガンが、将来の大統領だと告げると、
「あの大根役者が?」といったシーンが記憶にある。
レーガンは今では「話の上手い政治家」という評価もあるようだ。
カリフォルニア州知事は、ご存知シュワルツネッガー。
決して政策を語らず、スキャンダルは一切無視(どうやら殆どが事実という噂も…)
「アイル・ビー・バック」の決めゼリフで知事になった。

テレビの知名度によって、政治家というコースがどうやら
洋の東西を問わず、あるようである。
しかし、そのなかでも、今度の千葉県知事は異質と言われている。
政治家としての活動で、支持団体をことごとく裏切り、節操がなく、
今回も、自民党に所属していながらも「無所属」と称した。

なぜそこまで政治家にこだわるのか良く分からないが、
やっぱり「おれは男だ」の行き着く先がそうだったのか…。
なんか、そうまでしてなら「薄っぺら」だなあ…。

不信が続けば、見る眼も濁る。
危機的な状況にあらわれる「救世主」とは、
何割引かで見なければならない、というのが
せめて教訓として残れば良いのかもしれない。