花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(147) ずっとついてゆきます

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仕事場の荷物整理をしていたら、鉛筆削り機があった。
文房具の多様性が進む昨今、それは時代の遺物とも思えた。

今ではどうだか分からないが、自分が小学生のころは、
シャープペンシルの使用が禁止されたことがあった。
学校は新しいものが出ると、すぐに禁止にしたがるものである。
では、「ロケット鉛筆」は可なのか?など、
今思えばどうでも良いことに火花を散らしていたと思う。

筆記用具のさらに過去を遡れば、「鉛筆削り」自体がなく、
子どもは「肥後の守(ナイフ)」で鉛筆を削っていた。
いまでは、ナイフを持たせることに抵抗感があるのかもしれない。

鉛筆が興隆を極めた際、電動の鉛筆削り機が世に出た。
何でも電動にしたがる時代でもあったのだろうか…。
いつしか、手に持つ筆記具はシャープペンシルや、ボールペン等の付いた
高機能筆記具に押されている感がある。
勿論、今の時代でも、試験の筆記具は鉛筆、というところも多いが、
これもあとわずかのことだろう。

個人的には、手でハンドルを回し、ガリガリを削る手動式の方が好きだが…。
ある意味、気分転換にもなるし。