花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (3)

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助言…


最近の銀行で、困ったことがある。
不良債権の処理に追われながらも、
(といっても殆どが国にオムツしてもらった感もあるが…)
収益の向上でせせこましい努力をしている。

例えば、両替。銀行は元を糺(ただ)せば、両替商の出自なのに
その両替で、不遜にも、おカネをとる。
一日50枚まで無料。51枚から315円がかかってくる。

じつは、今、5円玉を大量に集めている。
ということは、手数料の方が高くなる、ということもありえる。
まあ、そこは銀行も考えたもので、両替機は、お札(千円から)しか対応しない。
つまりは、千円札を入れて、5円玉を50枚にして、750円のお釣りを貰う。
さらにいうなら、50円分のおつりは、必要のない1円玉50枚で出てくる…。

実名を挙げると、東京三菱UFJ銀行は、5円玉すら扱ってない、とのこと。
この辺は、リテール中心の旧三和銀行のカゲが薄く、
殿様商売(ホールセール)中心の東京三菱の居丈高な表情が見て取れる。
結局、三井住友銀行で両替をする。

おカネを扱わない銀行は、人の顔を見ないコンビニとどれほどの違いがあるのか。
実際、電子マネーが、不必要な信用を創造し、気付けば、金融ゲームの破綻によって、
世界経済が大きく揺らいでいる。

数字では、人の感覚はマヒする。
1,000円でも、5円玉200枚の重みを知っておいても良いと思う。
それが、ある意味「金融教育」になると思う。
こどもに株の転がし方を教えるバカよりも余程良いと思う。

さて、そうすると、希望の枚数を得るためには、
毎日通わなければならんなあ、と思いながら、
一日一回、というのを
「じゃあ、機械でやって、窓口でやるのはアウトですか?」と聞いたら、
「本当はだめですが、私たちもそんなに細かく見るわけではないので…」
とニンマリしていた。
こういう助言が暑気の中の涼風となる。気休めだけど…。


第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、
    内閣が、その責任を負ふ。