花鳥風月記

流れる水に文字を書く

千と千尋の神隠し

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同じものがいくつか続くと、どことなく「予定調和」が生まれる。
好きなものであれば、それは「幸せのサイクル」となるが、
好きになる前に感じると興ざめしてしまう。
また、好きなものであっても、やがてくる「飽き」にどう抗ってゆくか。
加齢と高齢に対する手立ては決してないのかもしれない。

仮面ライダータイムボカンシリーズ、あるいは戦隊モノは
それぞれ年齢層を固定している。
やがてそれで育った子が親となり、
父親は実写版ドロンジョに、母親までが、イケメンライダーに
心を熱くするような時代になった。

ジブリ作品は、そういった意味で「予定調和」が貫徹している。
大人になると若干、そこに流れるテーマにマンネリを感じるが、
それを含みつつ観た後の清涼感に浸るのは、
ようするに「水戸黄門」を好む姿となんら変わりはない。
ただ、年を経てもファンが離れないのが、特徴的なのかもしれない。

姪っ子持参のDVD、見た感想は「あれ+これ+それ」だった。