花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(1) 「燃えるゴミ」考

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「燃えるゴミ」という表示を見ると、いつも
「ヤル気のあるゴミだなあ」と感じている。
現代の日本語表記としては、自発の意味も含むが、
慣用的な表現のまま、続いてしまっているのかも知れない。
また、「燃える」という火の存在が永らくは人間の自由にならない
ある種の畏敬の念が込められているのか、などど思うことがある。
もっとも、最近はダイオキシンなど、環境問題の影響もあり、
次第に「燃やせるゴミ」の表記も出てきた。
「ことば」は思いをはせることを知りもせず、変化し、風化する。