花鳥風月記

流れる水に文字を書く

プルコギ THE YAKINIKU MOVIE

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焼肉の赤肉(カルビ)VS白肉(ホルモン)をめぐる戦い。
これはストーリー上、貧富の戦いであり、兄弟の戦いでもある。
ストーリーとしては、展開が見えているので、あとはどう楽しむか、
ということだったが、ムッシュかまやつ扮するヤンさんの
突拍子のない展開などは許容の範囲か。
ただ倍賞美津子の役どころが今ひとつ分からなかった。それも良い。
松田龍平も面白い俳優だなあ、と思う反面、相手役は他にいなかったのか、
とも感じた。ホルモンを焼く娘役としては、あまりにも綺麗に整いすぎている。
竹内力リリー・フランキーなど薄汚いキャラがワンサといっるのに
あれではどんなに努力しても浮いてしまう。
パチンコ屋の社長の登場など、在日の社会も少しかいつまんでいるが、
ここでも単純な貧富の差だけの表現で終わっているのが勿体無いが、
偏見漂うB級映画然としたいなら、これでいいのかもしれない。
ケンニップ(えごまのしょうゆ漬け)がもう少しキーになると思ったが、
そんなでもなかった。
単純に楽しむだけなら面白い映画でした。でもレンタル向けです。