花鳥風月記

流れる水に文字を書く

川の底からこんにちは

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渋谷のユーロスペースにて。

感想を一言でいうと、
「透明感のある健(すこ)やかなバカ映画」といったところか。
これは賛辞でもある。

父親の仕事を継がなければならなくなった
上京してもうだつのあがらない娘(満島ひかり)と
とりまく有象無象・不幸の連鎖と、それに立ち向かう姿を
明るく楽しく描写している。

田舎の腰の強い頑固なおばちゃん(きっとこれは万国共通)を前に
主人公の「開き直り」と「思い切り」が光る。
平凡な田舎の、妙な「猥雑な空気」も面白い。
それもきっと万国共通だろう。

単館上映ということや、GW中で封切り2日目ということもあり、
ほぼ満席状況だった。その中、笑いでどっと沸いた。
久々に小気味良い、楽しい映画を観た。

やっぱしじみだな、と。