花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 速度規制の入ったフリーカフェ@銀座播磨屋

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おととしくらいだろうか。
テレビで、華々しくここのフリーカフェが取り上げられていた。
まあ、銀座での単なるパフォーマンスだろう、と思っていたが、
実際、偶然に見つけて入ってみると、意外にもコーヒーが美味く、驚いた。
おかきも、やはりありがたい存在だった。
買うとしてもリーズナブルなものもあり、利用機会の拡大の努力が伺えた。
会長と思しき方の考え方は、今ひとつ分からないが、
銀座には嬉しい場所だなあ、と思った。

しかし、「フリー」をめぐる試行錯誤もあるようで、
最初行った時は、「30分以内で」「おかきは6個まで」という利用方法を
テープで延々と流し、なかなか落ち着かなかった。

久々に行った時、入口を見て、愕然。
「おかき有料となりました」
もしかして、最初っから2年位したら有料にするつもりだったんじゃないの?
と穿(うが)って見てしまう。
確かに出血大サービスのフリーカフェは、インパクトあるしなあ、と…。

ただ、店内に入って気付いたのは、あの延々とうるさかったテープが流れなくなった。
それはそれで、カフェはしては落ち着くんではないか、と。
おかきも、今まで食べた量で200円と、高くはない。
しかし、いままでタダだったのが、200円というのは、
やはりハードルが高い、というか、給料日前だったので、
コーヒーだけ飲むことにした。

それでも、人はひっきりなしにくる。
年齢層は高めの女性が目立つ。
テーブルに座っていた隣の人も、居づらかったようで、
コーヒーを飲んで程なく席を立つ。
しかし、しっかりと2杯目を「立ち飲み」していたが…。

フリーカフェという運営そのものが難しいんだろうなあ、
その先には、一体何があるのだろう、と思った。