花鳥風月記

流れる水に文字を書く

トリステレオ Live @大阪南森町雲州堂

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昨年、トリステレオの三原さんのブログに、
15日のライブをもって、一旦活動休止、ということが書かれてあった。
東京に来たら観に行きたいと思っていたので、
今回は、大阪まで遠征してみよう、ということで、
運よく土日が休めたので、行ってみた。

場所がわかりづらい、とのことだったので、早めに行って下見。
意外にも、一発で分かった。
雨混じりの風になびく暖簾が目についた。
リハーサル中のようで、外からでも、その声量は、どんどん響いてきた。
入口の間口が狭いので、てっきり地下のスペースかとおもったら、
軒先から奥に通路が続いた後、店舗スペースが開ける。
雲州堂は、算盤の倉庫だったところを改装したようだ。
カフェレストランに、天井の高いライブスペースが、
落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

19:00スタートと思ったら、19:30だった。
芋焼酎「もぐら」の新酒のお湯割りをすすりつつ、待つ。
もう、丁度そのころ、腰の痛みはピークに達していた。
時にトタンの壁に寄りかかりつつ、待つ。

最初は、対バンのcojokという2人組のバンド。
アコースティックとエレクトロニクスを融合させたような感じの演奏。
新進気鋭、といった感じで、エッジの利いた音楽と、
ボーカルの女性の透き通る美しい声が印象的な音楽だった。
陳腐な例えでいうなら、ブラビアあたりのテレビの
CMに流れていそうな曲調だった。
ステージが高かったので、裸足で歌うボーカルの、
リズムに合わせ、足の親指をピコピコ動かすのが妙に面白かった。
しかし、何でまた英語で(きっと英語だろう)で歌ってるのか分からなかった。
最後の、三原さんとのデュエットで「きょうのわざ(遠き山に日はおちて)」を
聴いたとき、日本語の方が良いではないか!と思った。
ま、もしかしたら何らかのレゾンデートルがあるのかもしれない。
折角なので、cojokのCDを購入。

その後、トリステレオのステージが始まる。
最初から「春の歌」だった。
毎日のように聴いている曲を実際に見てみると、また違った印象を持つ。
と言いたいところだったが、見事に同じだった。
ある意味で、演奏と歌が盤石なのだろう。
後ろを固めるギター2人も、意外と明るく元気な感じだったのが、
CDでは分からなかった印象だった。
ま、コーラスは、ご愛嬌として…。

アルバム未収録の曲(曲名忘れた)は、三原さんの伸びやかな声が、
会場に響き渡り、じんわりと沁みてきた。
当日の朝2時まで作詞に時間をかけた新曲(これまた曲名忘れた)も、
どことなく、青春映画のエンドロールと一緒に流れてきそうな
爽快感があった。

ちょっと残念だったのは、「雨の降る町」を聴きたかったなあ、と。

活動休止は残念だが、何とか一度実際に聴けて良かった。
密度の濃い2組のステージに満足して、
東京から来たかいがあったなあ、と。

終了後、もう少し会場の雰囲気と余韻に浸りたかったが、
腰痛がもう限界で、まるでおじいちゃんのように、
よろよろと会場を後にした。

活動の再開を期待して。